人が人を愛することのどうしようもなさ
土曜日。シネマート新宿で、石井隆監督の人が人を愛することのどうしようもなさ。(リンク先注意。R18でございます。)とりあえず劇場の窓口で映画のタイトル言うのがメチャクチャ恥ずかしい。「童貞。をプロデュース」の方が100倍言いやすい。
石井隆映画はもう随分長い間見ていない。「死んでもいい」はとても好きな映画なのだけど、最近の「花と蛇」とかはねえ・・・ちょっとあんまり見る気がしなかったのが正直なところで、あまりにエロスエロスと言われても、なんかそう言われれば言われる程冷めてしまうような感じがあった。
まあでもなんで久しぶりに見に行ったかと言うと、まあちょうど時間があったからだし、村木のいない名美を読んで興味をひかれたからでもある。
確かにこれは「マルホランド・ドライブ」や「インランド・エンパイア」の村木と名美バージョンのような映画である。女優が「女優を演じてる「女優」の役を演じている」役について語るという構造で、徐々にその「フィクション」が混乱していく様子は、ぶっとんだ喜多嶋舞の演技とともに加速していく。特に過去のアイドル時代の歌を歌うシーンが素晴らしかった。他にも「夜がまた来る」(石井隆版の「インファナル・アフェア」かも?)について語るシーンとかは、なんというかこれもまた「「映画」についての映画」なのだなあとしみじみ思いながら見た。
結局のところ、小説が「小説を書くこと」について書かれ、音楽が「音楽を作ること」をテーマにし、映画は「映画」を愛し続けるとすれば、人が「人を愛する」のはやっぱりどうしようもないのだ・・ということに、なんとなく納得してしまった。
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