山猫

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山猫 イタリア語・完全復元版日曜日。なんとなく前日から貴族気分なのでル・シネマでヴィスコンティの「山猫」。(リンク先は2004年にテアトルタイムズスクエアで公開したときのページ。)

途中何度か睡魔に襲われて落ちたけど、最後の方はもう大感激。3時間の壮大な「映画」は、全てが全て本気でびっくりする。舞踏会のシーンは映画史に残ると言われているそうだけど、確かに凄いわ。たっぷり1時間はパーティやってるだけの映画なんて他にあるだろうか?他にもアンジェリカとタンクレディが廃屋をウロウロしたり、サリーナ公爵がウサギ狩りしながらブツブツ話したり、とにかく3時間もの映画の時間はひたすらに「浪費」される。それが見事なまでに没落してゆく貴族の儚さとマッチしていて、とても美しく感じてしまうのだ。

フィルムの長さに比して物語性は希薄で、イタリアの近代化が押し寄せる時代と、少々の恋物語があるだけだ。激動する社会の中で、何をするでもなくただ過ぎていく日々と時間。去り行く年寄りにとってはそれだけのことだが、そんな世の中をギラギラとした目で生き延びていこうとする若者。この対比がこの映画の主題なのだろうが、美しいラストシーンを見終わった時に残るのは、若者の野心ではなく、年寄りサイドの哀惜に満ちた思いの方だった。「忘れ去られたいのだ・・・」とつぶやく公爵にしびれる。

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このページは、biwacovicが2007年10月15日 21:09に書いたブログ記事です。

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