アフター・ウェディング:富の再分配×家族論
日曜日。シネカノン有楽町二丁目でアフター・ウェディング。
なんとも不思議な手触りの映画。美しいが、いろいろと企みが隠されている感じ。
インドでストリート・チルドレンの為の孤児院を運営するヤコブは資金難で孤児院閉鎖の危機にされされている。そこへ母国デンマークの大企業から出資のオファーが突然届く。契約の為に帰国した彼は、なんとその出資者の妻がかつての恋人であることを知り・・・という出だし。一体どうゆう映画なんだろうと思っていたら、なんとも劇的な展開となったのである。(続きはネタバレあり)
これは一見、「不治の病に冒された父親が娘のために残したいものがある」物語でありながら、同時に「発展途上国に先進国の余剰資産を回す」物語である。そこがとっても北欧的というか、デンマークっぽいのかも、と思わせる。儲けた人は、その儲けを潔く慈善に回しなさいね・・ということだろうか。
志があるのにお金がなく、しかも潔く金のことを考えられない甘ちゃんのヤコブより、傲慢なまでに全てをコントロールしようとするヨルゲンの方が実社会に強い影響を与えるのは必然であり、貧困の終焉には志プラスお金が必要だということをヤコブは遅まきながら知る。そのあたりが、ヒューマンドラマを装いつつもとっても現実的で、現代的な映画だと思った。
挿入歌にはシガー・ロスが使われていた。シガー・ロスは「ライフ・アクアティック」にも使われていたけど、映画ととっても相性のいい音楽だと思う。映像に集中させる音楽という感じがする。
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