2007年12月アーカイブ

2007-2008

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みなさま今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

最近のcoyotenoteについて「映画や本のレビューばっかりで、自分自身のアレコレが書かれていない」と先日言われ、確かにそれはその通りであり、十分に自覚している事態ではあるのだが、そのように「自分が経験した他者の創造物」を通して間接的に自分を語るようなことしか、どんどん出来なくなってしまった(=つまりそれはいつの間にか思考の範囲も狭まってしまった)ことを意味しているではないかと思ったりして、そういうところは少しずつ変えていくようにしたいな、と柄にもなく反省めいたことを考えている。

書きたいこと、書いてもいいこと、書いてしまうこと、それらの外壁自体が、いつのまにか書きたくないもの、書いてはいけないもの、書かないようにしているものを規定してしまう。何かを否定するつもりなど毛頭なくても、何かを続けることは何かを重要視しないことに結びつく。

それを恐れ、全てにバランスよく立ち回ろうとすれば、それは余りに希薄で迫力に欠け、その存在すら確かめることが出来なくなってしまうだろう。逆に選択と集中を繰り返し、強烈な濃度でもって生きることも、どこかで無理をしてしまうことになって壊れてしまうかもしれない。そのあたりの加減は未だにわからないのだけれど、このところはすべてにおいて安全な方に舵をきっているのかもしれないなとも思う。

「カラマーゾフの兄弟」の中で、ニヒリストのイワンが、こんな言葉を漏らす場面があって、たまらなく好きな場面である。きっと来年も、この僕の頭の中で、イワンとアリョーシャが会話を続けるだろう。だけど、いつもイワンはアリョーシャに癒してもらいたいと思っている。そしてアリョーシャはイワンに対する好奇心を持ち続ける。そう、それだけは確かなことなのだ。

「ねばねばする春の若葉、青空が、おれは大好きなんだ。そうなんだよ!知恵や、論理なんて関係ないんだ。はらわたと魂で愛するんだ、この生まれる力、この若い力を愛するんだよ・・・たしかに愚にもつかない話だけど、おまえもすこしはわかるかい、アリョーシャ、どうだ?」イワンはふいに笑い出した。

カラマーゾフの兄弟 第2部 第5編「プロとコントラ」より

この12月に読みふけっていた新訳「カラマーゾフの兄弟」読了。但し「カラマーゾフの兄弟」続編を空想するを年明けに読むつもりなので、溢れ出てきて止まらない読書感想文もどきは来年にしようと思う。先日の酒席でもカラマーゾフの話ばっかりするもんだから更新係に呆れられたばかりだし。去年はザ・ワールド・イズ・マインに打ちのめされた年末だったが、今年はこのカラマーゾフだったわけだ。

実家には父親の書架に古くて分厚いドストエフスキー全集があり、高校生の頃に初カラマーゾフしたわけだが、それから10数年たって読むセカンドカラマーゾフは、かなりのインパクトであった。(というか何も読めてなかったようだ)今年はこれから横浜経由で実家に帰り、あの古いドストエフスキー全集をまた眺めてみようかと思う。なんと偶然なことに、今年は我が家の男ばかり3兄弟が久々に揃う正月になる。おれはドミートリー、次男がイワンで、三男がアリョーシャとか妄想してみると、なんとも愉快である。


カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)

土曜日の夜。豊田道倫@渋谷O-Nest。2005年は「東京の恋人」発売直後だった。2006年は見に行かなかった。そして今年。

この日は、ほとんどがバンド編成で演奏された。2005年の時は集大成的な感じだったが、今回は「しあわせのイメージ」にグッと焦点が絞られた感じ。"LIFE"の前奏が鳴らされた瞬間、佐野元春と間違いそうなくらい「バンド」な感じがした。(Dr.kyonがキーボードだからってわけではないだろうが)最後の方は、ヤマジカズヒデのギターが唸りをあげて、今まで僕が聴いた「バンドバージョン豊田道倫」の中でも相当な音圧の"移動遊園地"とか、おそらく初めて聴く"ブルースマン300"とか、なんというか、うまく言えないけれどもあんなにポジティブな感じの疾走感とか熱気のようなものは今までになかった感じだと思った。

本編のラストに配置された「カップルシート」はやっぱりポップで、ふとこれはNHKの「みんなのうた」とかに採用されてもいいんじゃないだろうかと思ったが、やっぱりNHKで「フ○ラしたり」はまずいだろうなと思いながら、ちょっと普通のロックバンドみたいに、サビを一緒に歌いたくなったりした。

「カップルシート」の松江哲明監督によるPV。いやらしくってドキドキする。

Sigur Ros / HEIMA

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HEIMA~故郷シガー・ロスの初映像作品。美し過ぎて気を失いそうになる・・と言ったら大げさだが、衝撃的に美しい映像と音楽。呆然と見入ってしまった。

素朴なアイスランド・ツアーのドキュメンタリーだから、割と簡素な撮影&編集なのかと思いきや、異常なまでに丁寧に編集され、音と映像はきっちりとハイ・ファイでハイ・レゾ。

ここで切り取られるアイスランドの風景は、絶望的なまでに寒々しく、シガー・ロスはそこに淡々と彼らの音を刻み付けていく。公民館のような場所で行われるシークレット・ライブ、墨絵のような山、気が遠くなるような青い空に舞う凧、廃工場、アウトサイダーアート、石で出来たマリンバ、行進するブラスバンド、砂浜に残る足跡・・・・そこでシガー・ロスが鳴らす音は、まるで風景から音をサンプリングしてループさせているように聴こえる。この、あまりにも寂しいループの中に、我々は閉じ込められ(あるいは自らの意志で閉じこもり)、その美しさに呆然と立ちすくむ。

Shing02 / 400

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400ヌジャベスは確かに聴いてて心地良いから売れるのもよくわかるんだけど、その中でもダントツで気持ちいいLuv(sic )のShing02はよく考えたらもうちょっとザラザラした感覚のラップもあって、あの名盤「緑黄色人種」しか聴いたことがなかったなと思い、旧譜を購入。うん、やっぱりよかった。

なんか他にも沢山音源があるみたいで、少し勉強不足でしたね。→Shing02 まとめ

24日の月曜日。演劇集団アーバンフォレストの「NoBody,NoParty」。

普段滅多に芝居を見に行かないおれのような人間がこの週末に2つも見たというのが不思議な感じがするが、これも随分と面白くって、2時間まったく飽きなかった。実はこれも御招待頂いたのだけどお金を払わなかったのが申し訳ないくらい。まずは舞台の公演中のバックステージの混乱でドタバタ劇があり、そして劇中劇であるミステリーがその前半を補完する形で進行していく。こうゆう脚本を作って、舞台で思いっきり演じて、お客さんが笑ってくれて、おもしろかったよなんつってくれて・・・そんなことを考えたら見ていて幸せな気分になった。2日連続して、人生をちゃんと遊んでる人たちを見たような気がして、いいクリスマス・イブだったと言えば、そうなのかもしれない。

23日の日曜日、RHAPSODY Vol.5 @渋谷Lush。

  • and Young...(大阪)
  • サイン会(moools)
  • ニーネ
  • プンクチル
  • ザ・ムンズ(小倉)
  • ヤマジカズヒデ(dip/qyb)

どうでもいいことだけど、前日は原宿の沖縄料理店で忘年会の後、このライブハウスの近くのカラオケボックスで2次会。金曜日も青山円形劇場だったので、なんと3日連続で渋谷の同じあたりをうろついていたことになる。昔は何があっても中央線沿いで用事が済んでいたのにね。

18:00前くらいにはじまったプンクチルからラストのムンズ(22時過ぎ)まで、全部堪能。プンクチルは以前YouTubeにUPしたNothing to be doneを見た主催の方から声がかかっての出演ということで、ラストにこの曲を演奏。サイン会。衝撃のマイクスタンドパフォーマンス(笑)からはじまり、意味不明の吟遊詩人。ヤマジカズヒデさんはいきなりパラダイスガラージの「移動遊園地」のカバーで嬉しかった。名曲。最後にはTeenage Fanclubの"Everything Flows"でシメ。じーんとしたりして。そしてなにより最後にやったムンズ。いやーいいものを見た。なんと形容すればいいのかわからないけど、とにかくロックバンドだ。

なんか全体を通して、いいイベントを見た感じがする。「自由」は何かはよく分からないけど、音楽を自由にやっている人を見るのはとても気分がいい。

日曜日。BSで観戦。全く勝てそうになかった。まあ余りにも同じような試合を見て、同じような感想ばかりを書いても、当然面白くないので、結局特に書くことがない。何か視点を変えてみたいのですが、そういうネタも思い浮かばず。これで選手の大量流出のような事態になったら・・・

これで今年もシーズン終了。えーととりあえず試合をいっぱい見た人も、ほとんど見なかった人も、皆様お疲れさまでした。どんなことがあっても、ほっておいてもまたどうせ春が来てしまうのさ!

ペルセポリス

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土曜日。公開初日にペルセポリス

漫画がそのまま完全に映画になっている。それもそのはずで、作者が映画も監督しているのだ。生き生きと動くマルジはちびまる子ちゃんみたいだ。あと、漫画を読んだときは思わなかったが、絵の雰囲気とか構図は「ナニワ金融道」の青木雄二にも似ていると思った。

なんとも間抜けな声の"Eye Of The Tiger"のシーンは泣けた。

どうでもいいが、YouTubeにはまさにYouTubeという感じのEye Of The Tigerがあった。でもほとんどの「ロック」はこうゆうもののような気がする。いい意味でも悪い意味でも。アメリカでも日本でもイランでも。
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先週の金曜日は、昨年も見に行ったア・ラ・カルト@青山円形劇場。今年もチケット回して頂きまして、まったく有難いことでございます。

去年1回見ただけで常連気分になってしまうのもおかしな話であるが、こうやって毎年同じ公演(でもちょっとずつ違う)がある幸せというのを見ている側が(おそらくはやっている側も)びんびんと実感しているのだろう。終盤の老夫婦のシークエンスを見ていると、ああ今年も終わりだと思うし、こうやって幸せに歳を重ねることに、みんな寂しさや幸福を思ったりするのだろうな、と思う。

今年のゲストは筒井道隆で、白井さんとの組み合わせは「王様のレストラン」を思い出して懐かしくなった。まあ舞台でもやっぱりぬぼーっとしてるんですな、この人は。

ざざっと1週間

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12月である。先週は火曜も木曜も飲み、金曜は芝居見て、その後飲んで、土曜も忘年会、日曜はライブ行って、月曜日も芝居見た後、ちょっと贅沢に外食したりして、もう体がおかしくなってきている。原因不明で首が痛くなっていたり、内蔵もどこかしらちょっとヘンな気がする。このまま年末年始に突入するのは危険な気がするので、ちょっと休憩。今日と明日は1滴もアルコールを飲まないと誓いながら、今日はおとなしく帰宅してMacBookの前。

田舎の日曜日

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DVDで見た映画。田舎の日曜日

フランス映画だが、小津安二郎を思わせる(ってあんまり小津映画見てないけど)作品。というか、「妻に先立たれた男」と「そのお父さんに婚期を心配される娘」という構図はもうそのまんま「秋刀魚の味」なのではないだろうか。

もうひたすら、意地でも、絶対に、何かドラマチックなことは起こらない。子供がやんちゃなのは当たり前だし、末っ子の女の子がかわいいのも当たり前だし、年老いた親父が、結婚しない娘を心配するのも当たり前だし、日曜日が終わってしまって息子や娘や孫が帰ってしまうのが寂しいのも当たり前だ。映画の構成要素のほとんどがその「当たり前」なのに、なぜかそれが特別な感じがして、映画として成立しているのだから不思議なものである。

日曜日。前日の酒で自分が酒臭い。ずっと空室だった隣室に人が入った。久々にお隣さんが出来た。

昼間はぼおーっとリハビリ的に料理などをしながらテレビ。浦和がPKで勝った。普通のJリーグのチームは、天皇杯に優勝する1チームを除いて、ラストゲームは負けて終わるのが当たり前なのであるが、浦和の場合は3決のおかげで勝利でこのシーズンを終えることになった。なんというか、貶めるつもりもないし(貶めようもないけど)、卑屈になるつもりもない。「世界3位」を連呼するテレビにはうんざりだが、まあウソではないか。

夜、結局そのままミランとボカの決勝。ミラン4-2ボカ。ボカにがんばって欲しかったが、まあカカとかは存在自体が規格外という感じで、あんな抜き方されたら仕方がないとしか言いようがない。ちなみに僕はカカのドリブルとかに全然魅力を感じない。お行儀のいい、頭の悪くないロナウドというか、あそこまで身体能力がスーパーで、あんまり工夫もなく簡単に抜けるとなんか楽しくないのである。

まあそんなひねくれた見方をしているが、なかなかに面白い決勝でした。ボカでは、対面するマルディーニとかに必死で対応しているサイドバックのイバーラという選手がツボだった。エリート集団に食らいつく気合い一発のおじさんという感じで、シュートがポストに当たって入らなかったときは頭をかかえたりして。

満腹になって、ワイン飲んで、DVD見て、日曜日も終わり。

水曜日。友人が招待券を入手したので、国立でクラブワールドカップを見る。席はどこだろうと思って国立に着いたら、アウェイのゴール裏の後段で、うわ、ボカのサポーターの超近くかも!と焦ったが、中心部はもうちょっとバック寄りでした。まあでも周囲を巻き込みまくる彼らのスタイルで、歌もずっーっと楽しげに歌ってて、ああこうやって日本まで旅してきて、自分らのクラブを見るのはさぞかし楽しいだろうなあと思いながら試合を見たわけです。あと、ソンブレロかぶったり、プロレスのマスクしたメキシコ人たちが結構沢山いて、試合そっちのけで日本人とかと記念撮影してて、何なんだろうこいつらと思っていたら、初戦で敗退したパチューカのサポーターだと判明。そうか、チケット買っちゃってたんだね。なんとなくプチ・ワールドカップ気分。

試合はどちらも各大陸の大会で優勝したチームらしく、堅実としかいいようのない展開で、これは1点とるまでガチガチな展開になるなあと思っていたら前半の終わりに1点入った。それで後半はやっぱり少し試合が動き出したんだけど、途中でボカにレッドカードが出て、そっからはもうボカ側は逆にやることが完璧に整理された感じで、残りは根性で1点守って終わり。レッズもそうだけど、両チームともトーナメントでの戦い方が体に染み付いてる感じがした。

木曜日。帰宅してから録画してたミランと浦和の試合。こうやって日本のチームが公式戦でミランと戦う・・というのは実に感慨深いんだけど、途中から徐々に「差」を感じる展開に。点差以上にやっぱりまだまだ時間がかかりそうですね。個人的には浦和がミランに勝っちゃって、勢いで世界一になっちゃったりして、浦和サポーターたちが生きていくモチベーションを来年から失ってしまう・・みたいな展開も期待してたんだけど、それは甘かった。

やわらかい手

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これも先週見た映画。やわらかい手

予告編を見たときは全然気付かなかったのだが、このおばあちゃんはなんとマリアンヌ・フェイスフルなんである。ただ、別にそれとは無関係に、淡々といい映画である。(分かりやすく言うと、難病の孫を助ける為に、おばあちゃんがゴッドハンドで男性を・・・する映画である。)

日本や韓国を席巻する「難病もの=涙腺決壊系映画」ではなく、ひたすらに誇り高く生きることを、控えめに主張する映画である。誰も運命を呪わず、現実を受け入れ、ただし出来ることをやる。「出来ることやる」だけでなんでこんなに感動するのか分からないけど、それは多分みんなが日々やってることが「出来ることをやる」だからなんだろう。

「自分を売り物にする」ことをすると、時には「汚い」と罵声を浴びたりもする。だけど本当に汚いかどうかは、周囲じゃなくてその人が決めることだ。

マリアンヌ・フェイスフルおばあちゃんが、ただ道を歩くシーンがたくさんある。惨めでもなく、エラそうでもなく、寂しそうでもなく、勿論浮かれてもいない。ただ歩く。それだけ。そんなおばあちゃんに「君の歩き方が好きだ」は最強の口説き文句だよ。

Marianne Faithfull - As Tears Go By

先週見た映画。ダーウィン・アワード

これは多分「バカな死に方をする人を笑う」映画ではなく、「バカな死に方をする人に魅力を感じてしまう人」についての映画である。人は死を恐怖し、ひたすらそれを避けたいと願うが、いつも死は近くに転がっているし、本質的には不可避なものである。それならばせめて、間抜けな死とは無縁でいたい・・・というのが、自分の人生に少しでも意味を見つけたい人の思いであり、この映画の主人公マイケル・バロウズ君の思いである。いっけん、真面目なバロウズ君が、ダーウィン・アワード的の素因を求めるロード・ムービーのようであるが、その実は彼自身がダーウィン・アワード的人生と強い親和性を持つことが判明していく。間抜けさを忌避し、知的であろうとすればするほど、そのおかしみばかりが出現する。

「観察者」であったはずのバロウズは、いつしか自分が当事者であると知る。同時にバロウズを撮影しまくる「観察者」としてのドキュメンタリー作家も、どんどん当事者になっていく。つまりこれはこの映画を「鑑賞」している我々も、すなわち当事者なのだよ・・と教えてくれる構造にもなっている。

あと、ウィノナ・ライダーがかわいい。もうこれは見る前からわかっていたのだけど、なんか歳をとりつつもかわいい。(去年スキャナー・ダークリー見た時もかわいいと思ったけど)あとジュリエット・ルイスも出てる。クリス・ペンも出演してて、アレ?と思ったら、そう、彼は去年(心不全で)亡くなっていたのであった。こんな映画に出た後に死んでしまうなんて、まさに人生、一寸先はダーウィン・アワードなのだ。

しあわせのイメージ僕がこの人の音楽について書く時というのは、余りにも他のバンドやアーティストのことを書く時と心構えが違うので、困ったことだがこうやって新しいアルバムが発売されたのに、思い入れが強過ぎてうまく言葉が出て来なかったりする。今回もやっぱりなんだかうまく書けそうもない。

ぱっとレコード屋で出会ってぱっと買ったCDではなく、僕が行ったライブやら、手作りのCD-R販売やらで、ひっそりと生まれて、大事に歌われて、大事に聴かれて、流通していた「うた」たちがついに一つのアルバムになったという感じ。前作「東京の恋人」の時も最高傑作だと思ったけど、今回もこれが最高傑作だと思う。常に今が最高なのだ。ファンとしては嬉しい限り。

久下恵夫、上田ケンジ、Dr.kyOnの基本に加えて、ソウルフラワーの奥野真哉まで参加したバンドの演奏は、ドラムが特にものすごくて、全体としては異様なまでにポップだったりして、3曲目の「LIFE」なんて誰のアルバムだったのか一瞬忘れそうになる。あと、いわゆる「必殺の1行」のような切れ味の歌詞が色んな歌に潜んでいて、思わず写経のように書き取りしてしまった。

全部の嘘がばれた時 全部のひとにばれた時
おれはどうしよう 消えればいいか
"夢のはなし"
もう会えないと わかったよ
"LIFE"
2時間だけうつになれば 大丈夫
"軽症"
持てあましてるいのち
"8.11昼"
ふっとした時に僕は死にたくなってしまうのは
悲しみ苦しみではなくて しあわせだから
"雨がやんだ"
大人の世界は吐き気がするほど退屈やんか
"このみ先生"

とくに「このみ先生」は素晴らしい。「自己紹介の時の言葉/わたしは大学時代に文学に没頭して/絶望してあきらめて教師になりました/今思えばイタい女かも」というところが好きだ。

ショーン・オブ・ザ・デッドDVDで見た映画。ショーン・オブ・ザ・デッド。単なるバカ映画ではない。丁寧に練られ、しっかりと作り込まれたゾンビ映画であり優れたコメディ。「何があっても変わろうとしないイギリス人気質を風刺してみた」とインタビューで監督が語っていたが、まさにそういう感じ。街はゾンビで溢れそうなのに、とりあえずお茶を飲みましょうか、とか。

個人的には二人がゾンビにレコードを投げまくるシーンのやりとりで「ブルーマンデーの初回限定版」「それ絶対投げちゃダメ」とか「ストーンローゼス『セカンドカミング』」「俺は好きだよ」とかがグッときた。(でダイアー・ストレイツとかシャーデーのレコードは投げまくる)そういう小ネタの嵐でつなぎながら、最終決戦のパブ(なんでやねん)に向かう様子はテンポもよく、主人公、ヒロインともに、最初のダメな印象からちょっとずついい感じに変わっていくのがいい。(でもラストシーンは(やっぱりアメリカ映画と違って)イギリス人ってのはこうなんですよ・・という意味なんだろう。)

変わらない日常は、ゾンビが現れることぐらいでしか変わらない。そしてゾンビの後は、やっぱりまたお茶かビールを飲むのだ。

風邪っぴきから復活の土曜日。朝から仕事して、午後は天皇杯と入れ替え戦。

NHKのアナウンサーの「ホンダは名古屋の本田のフリーキックを警戒したいですねえ」となんともややこしい実況をききながら、Honda F.C.の勝利を見た。名古屋も無気力とか適当にやってる感じは全然しなかったが、Hondaのショートパス&サイドチェンジですっきりと速攻でやられてた。選手がみんないい顔してる。

続いて入れ替え戦。広島が降格。思えば東京は、このチームに開幕戦でボコられて始まったシーズンだった。まさかの転落というべきか。色々理由はあるんだろうけど、なんとも残酷なものである。京都の方にしてみれば、1点とられれば終わりという終了間際の時間帯というのはまさにチビリそうな状態だったろうと思う。でも京都って昇格してもまた落ちそうなムードがあって・・降格慣れというか、非常に失礼な感想だとは思うがそんな印象。

東京の試合の録画放送は結果を知ってしまっていたので、鍋をつつきながらのんびりと。会場は丸亀。2003年の丸亀が懐かしい。あのときは極寒の丸亀で11番のラストゲームを見たのだった。ベスト8行けてよかったねえ。平山のゴールはストライカーっぽい。ノーテンキに元旦の心配(実家に帰るか国立か)をしてみようかと思ったが、まだ2試合も勝ち抜かないといけないのである。遠いなあ。

hydeout productions 2nd Collections弱った体にも染みわたる音。C.L.Smoothがラップしてる曲がかっこいい。当然Shing02のLuv(sic.)はまたもや最強。クラムボンが参加してる曲もあったりして驚いた。

風邪ひいた

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風邪をひきました。「カラマーゾフの兄弟」読みまくり。3巻に突入。

サラエボの花

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サラエボの花。公開初日に見に行った。岩波ホールにはオシム監督のコメントが壁にかかっていた。皆さんに見てほしいと書いてあった。なんかそれだけで映画が始まる前から泣きそうになったが、映画を見た後は、泣くというよりも爽やかな気分に。泣かせる映画などというつまらないものではなく、涙から立ち上がり、ただただ生きることを祝福するような映画。

UFO at the Zoo: Legendary Concert in Oklahoma CityこうやってAmazonのリンクを貼っておいてナンですが、今はユーズドしか在庫がないみたい。僕はどこで買ったかと言えば、もともとはAmazonからのレコメンデーションのメールで購入したものの、何週間経っても「入荷の見込みがたちません」というメールが来るばかりで、仕方なく購入をキャンセルしてタワレコで購入。Amazonでは2300円くらいだったんだけど、タワレコでは3300円くらい。でもまあDVDでこんだけ(全曲のMP3ファイル、FLV、壁紙まで入って)この値段は安いでしょう。(日本発売予定は今のところないみたい)

動物園を貸し切ってのコンサート。ステージ上には巨大なUFO。パーラメント/ファンカデリックの21世紀バージョンか。そしてメンバーとともにステージで踊るのは、スーパーマンやらバットマンやらアメコミのヒーロー、宇宙人、サンタクロースたち(のコスプレしたスタッフやファン)。権利関係がうるさそうなコスプレにはしっかりと丁寧なボカシが入っていて、それがまた何とも言えずチープで不思議な雰囲気を出している。

全編に気も狂わんばかりの愛が溢れている。僕がサマーソニック'06で見たコンサートがそのまま大スケールで行われている。見ながら何度か鳥肌がたった。訳のわからない多幸症に襲われた人々が、"The Yeah Yeah Yeah Song"で"Yeah Yeah Yeah Yeah......"を叫ぶ様子を見ていると、それだけでこっちも全く根拠なく幸せな気分になる。彼らもこんなライブが出来たらもう死んでもいいと思ってるんじゃないかと思う程。風船が舞い、紙吹雪が舞い散る。閃光。拍手。ひたすら歓声。

だけど、コンサート前の映像で、綿密にスタッフと話し合いつつ、ステージ上に神経質にビニールテープを貼付けるウェインの姿を見ていると、どんなバカバカしいアートや音楽も、こうやって実現の為の準備が必要なのだと思い知らされる。準備、準備、準備につぐ準備・・・・そして短い本番。そのはかなさにまた胸を打たれるのかもしれないなあと思ったり。

土曜日。Jリーグ最終節。テレビで鹿島戦を見てたけど途中で外出してしまったので、優勝の瞬間は見ていない。携帯で速報画面を何度もリロードしながらなんとも劇的な結末を知った。今年3勝しかしていない横浜FCの4勝目と、今年3敗しかしていない浦和の4敗目がまさかこの日に起こるとはね。カズのアシストは良かったけど、その後にあり得ない程の好機を外したりしてましたね。鹿島というのはかつて大嫌いなクラブだったんだけど、近年の成績のせいで最近はそれほど嫌いではない。今の監督は非常に優秀な感じがするし、何でもかんでも浦和よりは良かったのではないでしょうか。なんにせよ、鹿島の優勝よりも横浜FCが今年1年の最後にビッグゲームをやってのけたことがなんとなく嬉しいような。

ただ鹿島も浦和もガンバも川崎も、1年を「当事者である」状態で過ごしたチームのことは、まったく「当事者でない」まま1シーズンを終えたチームからするとまったく違うリーグのチームのように思えてしまったりする。悲しいことであるが。

今年のJリーグも終わり。東京は来年どうなるのかまったく分からないが、劇的に良くなったりなんてことはないのだろうと思いつつ、年間チケットをそろそろ買わんといかんかなと思っているわけです。そうか、買うのかやっぱり、俺。なんかSAとかでもいいかなという気分だったりします。全く論理的整合性のない気分ですが。

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