ダーウィン・アワード
先週見た映画。ダーウィン・アワード。
これは多分「バカな死に方をする人を笑う」映画ではなく、「バカな死に方をする人に魅力を感じてしまう人」についての映画である。人は死を恐怖し、ひたすらそれを避けたいと願うが、いつも死は近くに転がっているし、本質的には不可避なものである。それならばせめて、間抜けな死とは無縁でいたい・・・というのが、自分の人生に少しでも意味を見つけたい人の思いであり、この映画の主人公マイケル・バロウズ君の思いである。いっけん、真面目なバロウズ君が、ダーウィン・アワード的の素因を求めるロード・ムービーのようであるが、その実は彼自身がダーウィン・アワード的人生と強い親和性を持つことが判明していく。間抜けさを忌避し、知的であろうとすればするほど、そのおかしみばかりが出現する。
「観察者」であったはずのバロウズは、いつしか自分が当事者であると知る。同時にバロウズを撮影しまくる「観察者」としてのドキュメンタリー作家も、どんどん当事者になっていく。つまりこれはこの映画を「鑑賞」している我々も、すなわち当事者なのだよ・・と教えてくれる構造にもなっている。
あと、ウィノナ・ライダーがかわいい。もうこれは見る前からわかっていたのだけど、なんか歳をとりつつもかわいい。(去年スキャナー・ダークリー見た時もかわいいと思ったけど)あとジュリエット・ルイスも出てる。クリス・ペンも出演してて、アレ?と思ったら、そう、彼は去年(心不全で)亡くなっていたのであった。こんな映画に出た後に死んでしまうなんて、まさに人生、一寸先はダーウィン・アワードなのだ。
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