焦燥★70年代★深作欣二「仁義なき戦い」
先週の土曜日は「スティーヴィー」を含めて3本も映画を見たのだった。これは1本目。朝の11:00からシネマヴェーラ渋谷で「仁義なき戦い」。(特集:焦燥★70年代★深作欣二)
恥ずかしながら、ちゃんと見たのはおそらく初めて。深夜のテレビとかで見たことあるかも?という程度。なるほどこいつはすげーなと思いながら、のめり込みつつ見た。
子どものころ、とにかくヤクザ映画が嫌いで仕方がなくて、その総本山とも言える「仁義なき戦い」は敵視していたのだと思う。暴力礼賛、死の賛美、恐ろしく落ち着きのない画面、悲惨なストーリー・・・それら全てが、なぜか逆にギンギンに響いてくるのは、僕がもう子どもじゃないからだろう。当たり前の話だが。
あと、暴力と死の影が全編を覆っていることを別にすれば、実は劇中で「抗争」として騒ぎ立てられる争いは、どんな組織や集団でも起こるパワーゲーム、離合集散のゲームであり、小学生から大人にいたるまで割と普遍的にみんなが経験することなんじゃないかなと思った。ただその「抗争」が結果として多くの登場人物のいのちを奪ってしまうという点が、現実に起こるパワーゲームと違っていて、その極端さに僕らは恐怖し、同時に喜ぶのだろうと思った。会社でもサークルでも、派閥が出来れば、それはすなわち「仁義なき戦い」の始まりなのだ。
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