死の棘
こちらのエントリーを読んで、なぜか急に読みたくなり購入。「金持ち父さん」読んだ次の本がこれってのもアレな話だが、これが多分俺の脳内バランスをとるためには必要。お金系の本と比べると、余りのコントラストに目が眩む。
夫の浮気を知り、次第に精神を病んでいく妻。ひたすらに詫び、許しを請う夫。そんな二人の崩壊していく夫婦生活が、延々と地獄のように続く。半狂乱で夫を問いつめる妻。繰返し繰返し、情事の詳細を問いつめる妻。もういやだ、わーっと叫び出し、自殺しようとする夫。それでも妻をなんとか正気に戻そうとする夫・・・壮絶という言葉がこれほど似合う小説もないだろう。
現代でこれを表現するとしたら・・・やっぱり私小説だろうか。いや、これこそブログがいいのかもしれない。2ちゃんに「浮気がバレてウチの嫁がおかしくなってきますた」みたいなスレでもいいかもしれない。なんでもいい。これは魂の実況中継なのだから。
夫婦とはなんなのか?男と女が二人で(そして子供と)生きるとはどういうことなのか?そんなことにやすやすと答えが出るはずも無いが、文字通り殴り合い、部屋でもつれ合い、地べたを這いずり回るトシオとミホの地獄絵図は、いつしか神々しいようなループへと突入していく。驚くべきことに、繰返される「狂気」のスーパークラスは、「愛」なのだ。
これから結婚する人、してた人、結婚しない人、そして全ての夫婦必読の書。
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