ブロークバック・マウンテン
「ラスト、コーション」の衝撃(?)冷めやらぬまま、DVDでアン・リーの「ブロークバック・マウンテン」を見た。まあ・・・悪くはないけど、衝撃みたいなものはない映画でした。
この作品の描く「愛の物語」は、同性愛ということを除けば極めて普通のありふれた物語でしかない。過去の愛は、決して現実にならないことで、美化され、郷愁の対象となり、辛い現実から逃げるための道具に成り果てる。その成り果て具合の描写が容赦無くて、そこはいいなと思うんだけど、20年の歳月を同一人物が演じる(しかも髭とか無理矢理お腹膨らませたりして老化を演出)のは、NHKの大河ドラマみたいで笑ってしまう。
映画というのは基本的には現実逃避でもあるから、この二人の「愛」がいかに逃避的であろうとも、それに共感し涙する人は多いだろう。しかしその愛は「成就しないこと」によって支えられているので、悲劇としてしか存在し得ないし、あまりに映画の設定として普通過ぎるなあ・・と。これを見る前に「ラスト、コーション」を見たのがまずかったかな?
ラストに流れる、ディランの"He Was A Friend Of Mine"。Cat Powerがカバーしてるのがあった。
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