book: 2007年9月アーカイブ

盆堀さん (BEAM COMIX)何も変わらず、どこにも行かない。停滞。現状維持。ダウナー。まあ、どうでもいいや・・・という人ばっかりの漫画で、なぜだか分からないがやっぱり読まずにはいられないのである

新キャラクターのさすらいの映画カントクは、やっぱりいまおかしんじ監督がモデルなのだろうか。

ロケハンと称して旅に出た
何も思いつかなかった
当たり前のように人々が生活している
私はただ逃げているだけだ
どーでもええわ・・・とつぶやいた

自分の小さな「箱」から脱出する方法自己啓発本の類いを今まで一切読んだことがなく、むしろそういった本に救いを求めることを嘲笑したいような気持ちでいたのだけど、ここでスゴ本認定されてるのを読んで、ついつい買って読んでしまった本。

監修者の前書きはホントに不要。というかちょっとヒドい。だけどそれ以外は(つまり本文は)、書評に書かれているとおり、「禁煙セラピー」的な効果がある。つまり効果てきめんということ。まさかこの自分が自己啓発本でちょっと頭が整理される日が来るとは思っていなかったが、まあ即効性のあることと言ったら。

エヴァンゲリオンというのは、究極の自己啓発アニメだという意見には激しく同意する。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を見てよりその思いを強くした。それでなんとなくもっと「自己啓発」に触れてみたくなったのかもしれない。あれは実際は頑張る必要があんまりない人にも、それでも頑張るべきだと教え諭す、ある意味恐ろしい使命を持った作品なのだ。

とりあえず「箱の中にいるときに、しても無駄なこと」の1項目目にある「相手を変えようとすること」に膝を打つことしきりでした。諦めとか開き直りとか宗教とかテクニックじゃなくて、ひとつの真っ正直なソリューションとしてこの言葉をとらえることが出来るようになる。いやー騙されてるかな?俺。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)読了。これも「ロング・グッドバイ」を読んだ時と同じ感想である。つまり、翻訳が違うのも勿論大きな要素だけど、30歳を過ぎてから読み直すとやっぱり10代とは受け止め方がてんで違う、ということ。もうそれは、涙が出そうになるくらいに違うのだ。初めて読んでから十数年の間に、僕はこの小説の最後のセンテンスの意味を、それなりに深く味わうことが出来るようになっていたのだ。何かを得るということ、何かを失うということ、時が過ぎていくということ。それらに対して無力な人間が、それでもそれに逆らうということ。

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