book: 2008年3月アーカイブ

要するに

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要するに (河出文庫 や 20-2)山形浩生『要するに』読了。この本に収録されているは全てネットに公開されている。→山形浩生『要するに』 原稿リンク集。だから、当然というかほどんど読んだことがあるような雑文集。それでもなんかいろいろと再確認したいなあと思って、文庫本を買って読んだわけだ。結論:読んで(読み直して)良かった。

たかる社会にたかる人々
今のはやりのブログって、こういう感じの文体とリズムで、社会をうまく切り取るタイプのヤツが多いね。見えないところで、この山形節みたいなものが広まっていったのだろうか。

夢をみない人
いい文章だと思う。他の文章とのコントラストという意味でも。

あ、あと全てがネットで読めるのは確かだけど、とっても素晴らしい「まえがき」と解説はネットにはない。「要するに」と言いつつ、割と長めのまえがきは、やっぱりおしゃべりな人というのはとにかく話すことが(書くことが)大好きなんだということがよくわかる。この世に溢れる本の中で、無駄に語り過ぎている序文や言い訳だらけのあとがきがダラダラ書かれている本は個人的に好みだったりする。作者の照れ隠ししのようでもあるし、その余談めいたところに実は一番大事なことが書かれてしまっていたりして。

スタニスワフ・レムの宇宙創世記ロボットの旅 (ハヤカワ文庫 SF 203)読了。

同じタイミングにエデン (ハヤカワ文庫SF)も注文したのだけど、こちらはあえなく在庫切れで入手出来ず。うーんせっかくの復刊ものがすぐなくなってまた絶版とは、厳しいなあ。

「宇宙創世記ロボットの旅」はレム流のコメディSF。ドラえもんのごとくテクロノジーを繰り出して宇宙を冒険するトルルとクラパウチュスの物語。サイバネチックス文学から文明論、確率論、ドタバタ喜劇までが9つの掌編で綴られる。ただし出版当時はどうだったのかわからないが、この文語調というか芝居がかった翻訳調は読みにくいと言わざるをえない。今だったら普通の訳でいいような気がする。映画にするとしたらアメリカじゃなくてイギリス映画で「銀河ヒッチハイクガイド」みたいな感じになるだろう。

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