The La's
徹夜明け、昼間は暑くて眠れなかった。夕方、渋谷へ出かける。
渋谷AX。The La'sの日本公演。The La's。1991年にたった一枚のアルバムを残して、伝説となったバンド。
開演前に、観客がざわざわしている。何かと思ったらOasisのリアムがPAのとこにいたらしい。と思ったら2階にはアンディ・ベルがいる。ノエルもいた?まあとにかく、流石は伝説のバンド。客の方が有名だ。その他普通の客もいい感じに若作りしてるけど30代が多いような気がする。つまりみんなあのアルバムを聴いて"There She Goes"の裏声とダミ声の魔法にやられた人たちだ。
ボーカルのリー・メイヴァース(完全に世捨て人になってたのか?)とベースのジョン・パワー(後にCASTを結成)は分かるけど、ギターとドラムの人はオリジナルメンバーなのかどうかさえ分からない。ただ、ふらっと出てきて、あまりに普通に演奏が始まった。ジョン・パワーは笑顔でベースを弾き、素晴らしいコーラスをする。リー・メイヴァースは不機嫌そうな顔で淡々と歌う。やたらとアコギをかき鳴らす。
とにかくアルバムが1枚(後に大量のボーナストラックを入れた再発盤が出た)しかない上に、どれもが2分から3分の短い曲だから、どんどんと知ってる曲が演奏される。MC全くなし。そしてやっぱり"There She Goes"のイントロ(ちょっと苦笑だったが)が流れた瞬間に泣きのスイッチオン。客席は大合唱。
最後はアルバムと同じく"Lookin' Glass"が演奏されて終わり。天使が降りてくるんじゃないかと思うほどの美しい曲だが、演奏してるのは気難しそうなヘンなオッサンなのだ。素晴らしい。
アンコールを求める拍手。でもこれ以上何を演奏するの?と思っていたら、出てきたメンバー。そしてなんともう1回"There She Goes"。うわ。なんてことをするんだ。でもって、最後はThe Whoの"MY GENERATION"。
しめて1時間ちょっと。短い。けど潔い。ロックバンドは儚いものだ。だけど、凄いレコードをたった1枚作っただけで、こんなにも多くの人が、10年以上の歳月を経てもその曲を聴きたいと思い集まってくる。いい夜だった。

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