妖怪大戦争
妖怪大戦争を見た。(今週で終わっちゃう劇場も多数なのでお早めに)
素晴らしい。
鳥刺し女アギの舌や川姫の太ももでやられ、清志郎や板尾さんに笑い、妖怪が全国から集まってきて祭りだあ!!のシーンで泣いた。
(エキストラでなんとPunkchillの3人も出演してます!)
僕は三池崇史映画の、かなりコアな方のファンだと思うし、見た作品も数十本になる。そんなディープ三池ファンからしても、大満足の作品だったのが喜ばしい。今までのメジャー系狙いの作品はやっぱりどこか違和感があったのだけど、これなら大丈夫でしょう。三池映画と縁のない人(これまでもこれからも)が見ても、ちゃんと楽しめると思う。そしても勿論、コアなファンからしても髄所に映画としての楽しみが詰まっている作品だった。
以下はネタバレとどうでもいい感想です。
三池映画の、陳腐を承知で言えば「クール」な感覚。暴力もエロスも三池映画の重要な柱だけど、それよりも「クール」だ。
それは「極道黒社会」の雨の情景であり、「フルメタル極道」のアホ過ぎる世界観であり、「DEAD OR ALIVE 犯罪者」の突き抜けた苛立ちとパワーである。スクリーンに映る対象は、いつもどこか僕らと距離があり、決して感情移入を許されない。ただ、そんな映画が唯一スキを見せる瞬間がある。それは少年期へのセンチメンタルな思いが現れる「DEAD OR ALIVE 2 逃亡者」とか「岸和田少年愚連隊 血煙純情編」のなかにある。
天才子役たる神木隆之介が演じる「タダシ」は、そういったクールさと、少年期への憧憬が入り交じった存在として見事に機能している。妖怪/魔人加藤/大人が演じるドタバタにツッコミを入れつつ、「スネコスリ」との出会いと別れへと向かう様は極道映画のようでもあり、青春映画のようであるのだ。(スネコスリとの対決は、舎弟を殺さざるを得ない極道の悲しさそのものだと思った)
そして何より素晴らしいのは、子供を絶対にバカにせず、手抜きなしで挑んでいるところだろう。僕がウケてるのと同じくらい、隣で子供が反応してるのが楽しかった。冒険映画としてだけでなく、ろくろっ首の三輪明日美にペロペロなめられたり、鳥刺し女アギがムチでビシッとやるところとか、川姫のぬらぬらとした太ももの輝きとか、トラウマになって欲しいと願っているかのようなこれ見よがしのイヤラシいシーンが満載だった。「妖怪」的な怪しさと、見知らぬ世界としてのエロスはとても近い感情なのだと気づかされた。(神木くんの着替えのシーンはやりすぎだあ、と爆笑したけど)
という訳でいささか誉め過ぎた感もあるが、結局のところ頭に残るのは「あっあー、あーずきズキズキ」と清志郎が歌う小豆の歌だったりする。「あずきって読めねーよ。こまめだろ。/あずきの基本はラブ&ピース」というアホ過ぎる作詞は当然三池崇史監督だろう(予想)。
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三池崇史といえば、韓流のわたしとしたことが「美しい夜、残酷な朝」
http://kadokawa-pictures.com/yoruasa/
を見逃したんだけど、biwacoくんは観た? 何としても観るべきだったかなあ?
「美しい夜、残酷な朝」は僕も見逃しました。
長谷川京子ってどうなのよ、ひかれないなあと思ってる間に終わってた。
でも面白かったらしいです。風の噂。