親切なクムジャさん

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親切なクムジャさんを見た。

「復讐者に憐れみを」、「オールドボーイ」に続く復讐三部作。つーか何でもかんでも「三部作」にしたがる世の中が少しおかしいのだろうが、人が気持ちよく感じるツボなのかな?「三部作」って。

好きか嫌いかを問われると非常に答えに窮するのだが、少なくとも気分爽快で元気が出るわけではない(当たり前だ)。でも、残酷な表現が不愉快極まりないかというとそうでもなかった。結論がどこにもないという極めて正統的な「映画」なのかもしれない。もうちょっとストイックだと好みなんだけど。

以下はネタばれあり。

「復讐者に憐れみを」でぺ・ドゥナさんには手話で騎乗位やらせといて、この映画でイ・ヨンエさんにはアイシャドーと黒いブーツ。とても自分の嗜好に忠実な監督なのかもしれない。

「復讐」の意味が完全に漂白されていってしまう後半。そこで終わりでいいのに、その後に余計なシーンが多過ぎる。大きくなったウォンモ君のシーンなんて最悪だと思う。

ナレーションが多い映画は好きじゃない。カメオが多い映画も好きじゃない。

でも親切なクムジャさん、というタイトルは俺は好き。とっても正当派の顔立ちの女優に、復讐譚というこれもある意味映画の王道とも言える物語を演じさせる。なのに物語はありふれたカタルシスではなく、小さな親切大きなお世話とも言うべきぶっこわれた異世界へと我々を誘う。決して浄化されないその世界に立ち尽くすクムジャさん。それは他人事のシーンで、心が揺さぶられない。その徹底した「共感」の不在こそがこの映画の唯一の価値ではないだろうか?

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このページは、biwacovicが2005年11月21日 23:01に書いたブログ記事です。

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