豊田道倫「東京の恋人」発売記念コンサート 渋谷O-Nest
12月29日。渋谷O-Nest。会場に入るとルー・リードの「ベルリン」がかかっていた。19:30開演。23:00頃に終演。実に3時間半にわたるライブだった。
あまりにたくさん演奏されたので、全ての曲名は覚えていない。だけど素晴らしいライブだったことははっきりと覚えている。しばらく忘れることはないだろう。
第1部:ドラム久下惠生とデュオ
第2部:ギター1本ソロ
第3部:「東京の恋人」オールスターバンドで演奏。久下惠生、上田ケンジ、曽我部恵一、Dr.kyOn、宇波拓、向島ゆり子、川本真琴、&シャッター音:佐内正史
アンコール:ソロ、ゲストバンドで演奏、再び久下さんとデュオ&ソロ
そして全編のLive PA: 内田直之
「東京で何してんねん」で始まって、最後は「海を知らない小鳥」で終わった。途中に何度か泣いた。そんなにいいライブはそうあるもんじゃない。僕も東京にやってきて15年くらい。豊田道倫/パラダイスガラージの音楽に出会って8年くらい。初めて聴いた時の衝撃はすごかった。今でも本当に一番よく聴く音楽かもしれない。だからこうやって、集大成的なライブを見ることが出来て嬉しかった。
ゲストミュージシャンも素晴らしかった。PAも素晴らしかった。時々エフェクトが唸りを上げ、DUBな空間になるのがひたすら心地よかった。ステージではカンパニー松尾がずっとカメラをまわしていた。またどこかで映像集として発表されるといいと思った。(ライブの後、第2部と第3部の合間に少しだけ上映された「UNDERCOVER JAPAN」のDVDを買って帰った。)
ただただ美しい曲「グッバイ・メロディー」で「人間はよかったね/とてもよかったよ」と歌われるとき、「仕事」で「水上バスが好きよ/東京も大好きよ」と歌われる時、「Forever Love」で「たったそれだけのことで/きっと僕は生きていける」と歌われる時、「新宿」で「この街に吹く風が/ずっと好きだった」と歌われる時、僕は何を思って涙するのか?
何かを大きく肯定されるような感覚。それは色んなことをしっかりと受け止めた人だけが持つことの出来る背筋が伸びるような感覚だ。僕はまだそんな気持ちになっていないけど、いつかそうなりたいと思うし、その為に今日も明日もうなぎやうどんを食べて生きていこう、と思うのだろう。それは多分、一人ではなく、家族や恋人や友達とともに生きていくのだ。歌を聴いて気づかされるようなことじゃないかもしれない。だけど僕はこの歌を聴くことでそんな気持ちになれる。
会場を出る。渋谷の街は騒がしく、「これからどこに行くの/僕もわからない」というフレーズが、ぼんやりとした不安ではなく希望の歌のように頭を巡る。中野で中華を食って帰った。
■人体実験
■BEST かっこいいということはなんてかっこいいんだろう?(CD+DVD)
■愛情
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