2005-2006

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12月31日。(おそらくは)今年最後のエントリ。

最近読んで、なんとなく自分がもやもやと思っていることが文章にされていると感じた日記。

追想特急〜lostbound express - 奥山貴宏〜世界に触れるということ

このなかで触れられている奥山貴宏という人の日記を、僕はしばらく読んでいた。ガンに冒された同年代の日記。綴られる彼の日常。こんな映画を見た/こんな本を読んだ/こんなものを食べた/病院に行った。ただある日を境に、全く読むのをやめてしまった。怖かったのだ。ある日突然「その日」がやってくることを。「その日」がやってくれば、この日記は更新されなくなる。極めて当たり前のその現実から逃げ出したいような気持ちになって、読むことが出来なくなった。(なんということだ、当の本人はそれから逃げることが出来ないというのに)

そして、その日はやってきていた。僕はつい先日まで、彼が4月に亡くなったことを知らなかった。

なぜ人はものを書くのか?音楽をつくるでもいい/絵を描くでもいい/子供をつくるでもいい/家をつくるでもいい、何かしら僕らは、世界にその痕跡を残したいと願うように、日々を過ごしている。音楽やサッカーが美しいのは、その美しさ自体が世界を説明する一つの手段だからだ。それ以外にも多くの「説明」がこの世にはあって、人が作り上げたそれを、いちいちひっくり返して些細に調べて、吟味している暇なんてない。それこそ一生それだけで終わってしまう。だから人は、自分にぴったりの「説明」を自分で作るしかない。それは果てしない作業だけれど、とても「楽しい」ことなんじゃないかと思うのだ。どうして「楽しい」のかは謎だけれど、きっと僕はその作業を一生やり続けるだろう。

今は夕方で、今年最後の太陽が沈もうとしている。
今日はこれから三十路男ばかりで飲む。明日、実家に帰る。

それではみなさん、よいお年を。

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