リバティーン
テアトルタイムズスクエアでジョニー・デップ主演リバティーンを見た。
王政復古の時代のイギリス。「遊蕩児」との題名通りのセックスと酒と演劇に明け暮れるロチェスター伯爵ジョン・ウィルモットの人生を描く。王様役はジョン・マルコヴィッチ。伯爵に見いだされ才能を開花させる舞台女優にサマンサ・モートン。
洋の東西を問わず「時代物」が僕は苦手だったりするのだが、これは良かった。まずはジョニー・デップの本気のエロ度に引き込まれ、全体的に丁寧に作り込まれた描写がまるで古典を読書をしているような感覚を引き起こす。もともとは舞台だった作品の映画化のせいか、「芝居がかった」状況もなぜかすんなり入ってきた。(余談だが、余りにも卑語が多いので日本語吹替えしたら凄いことになりそうである。)
王の寵愛を受けた貴族であるということ、詩の才能、そして酒と女にまみれ続ける生活。なんか現代でいうとロックスターの伝記映画のようなものかもしれない。敢えて言えばロチェスターにもっとも近いのはドアーズのジム・モリソンだろう。
「この世の全てに何も感じない、ただ芝居小屋だけに真実がある・・・」みたいなロチェスターのセリフがあって、それを聞いた時には、映画館の暗闇の中で17世紀のアル中かつ梅毒の男の映画を熱心に見ている自分も結局は「映画のなかだけに真実がある・・」とかカッコつけて思ってるクチかよ・・という思いにかられ、なんとなくバツが悪いような変な気分になった。
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