猫目小僧
サッカー以外のこと。先週見た映画。
ユーロスペースで猫目小僧。
まさに井口昇ワールド。ゲロゲロドロドロ、でもかわいらしい。猫目くんは子供にも人気だった。
この映画は、もしかしたら大傑作「恋する幼虫」とまったく同じことが描かれているのかもしれない。あくなき「異形の者」への執着。異形への嫌悪と愛情。僕はアナタがスキです/あなたがキレイだから/私はキミがキライです/キミがキタナイから。この構造が延々と組み替えされていくことで、もっとも距離が遠いと思われる「スキ」と「キタナイ」も実はご近所さんだという、よくわからない場所に、観客は置き去りにされてしまうのだ。
世界を呪い、世界全てを肉玉にしてしまおうと試みる者は、適当な偽りの愛の前に、あまりに無惨に敗北する。それはおそらく、「世界を呪う」行為自体が、かつて世界を愛したことのあるものにしか出来ない構造に由来する。その点で言うと、猫目小僧はとてつもなくクールだから、自分自身を「漂泊者」として位置づけることで、その構造から自由でいられるらしい。やるな、猫目くん。かっこいいよ。
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