2006年7月アーカイブ

日曜日。外は快晴。暑い。洗濯物がはためく日曜の午後。朝のラジオで苗場のフジロック会場からの中継をやっていた。ひとりで昼飯作って食ったりして。

iTunesでシャッフル再生していたら、ディランの"A Hard Rain's A-Gonna Fall"がかかった。何故かは分からないが、青空の下でこの曲を聴いて、唐突に気分がすっきりした。

The Bootleg Series, Vol. 7: No Direction Home - The Soundtrack

土曜日。前日は2時くらいまで飲んでいたのだが、早起きして料理。ランチでのおもてなし用だったのだが、結局僕がいる間には来客が間に合わず、自分で作ったのにほとんど食べないという事態になった。したがって美味かったのかわからん。

そして味スタへ。東すか配布のため開門とほぼ同時にスタジアムに入ったのだが、余りの湿度で、眼鏡の間に汗が落ち、ジーパンは足に貼り付き、頭はぼーっとするという状態だった。試合は別の意味でボーッとしたけど。

・・・後半の30分を過ぎたあたりの、周囲の誰とも会話せず、特に惜しい!とか危ない!とか言わず、ただただ時間をスタジアムの席で過ごしているあの時間帯。おそらくこの後に何も起きないであろうことを覚悟した、恐怖も期待もない過ぎ行く時間。サッカーを見ていて一番あってはいけない時間だと思い、何かをしゃべろうと思ったが特に話すことがなかった。

ただ僕は、監督への不信感を大いに感じている人たちが、大声で昔の監督を持ち上げてみたりというような、色んなことを政治的なレベルの闘争のフォーマットに落とし込んで語ることには興味がない。(世の中のほとんどのことは、そういうレベルの闘争で語ることが可能だし、別に悪いことじゃないけど)

そして、そういうレベルの言語を奪ってしまうと、僕らには結局のところサッカーについては話す語彙が無くなってしまうのかもしれない。

先月発売になったこのCD。未だに聴いているとドキッとする瞬間がある。昔のカセットテープ音源を集めた「グッバイ大阪」。(7月26日。FC東京がセレッソ大阪に大勝したこととは何の関係もないエントリです。)

今日も仕事の帰りにiPodをシャッフルしながら聴いていたら、盗聴コラージュの「家族旅行の」がかかって、何度も聴いたはずなのに、また初めて二人の会話を盗み聞きしているようなヘンな気分になった。ちょうどその時に葬儀場の前を歩いた。

今は2006年。インターネットで/携帯で、メールしたり、ブログ読んだりして、僕らは多くの友達たちと「なんとなく」繋がっているような気がしているけど、この録音を聴くとそんな「なんとなく」にいつの間にかすがってる自分たちもよくわかるような気がする。濃密にぐちょぐちょに人と関わるということ。それ(主に自分)を描くこと。そういうことをやり続ける人はあまりいない。僕は自分でそんなことしないかわりに、この録音を聴くのかもしれない。

グッバイ大阪

日曜日に見た映画。テリー・ギリアムのローズ・イン・タイドランド

宣伝に爆笑問題とか起用しているのが、非常に残念だが、だから見に行かないなんて偏屈なことはしない。

国書刊行会<未来の文学>第7回配本、「ベータ2のバラッド」読了。

「ニューウェーブ」な感じなのはディレイニーの表題作とベイリーの「四色問題」、ハーラン・エリスンの「プリティ・マギー・マネー・アイズ」で、キース・ロバーツの「降誕祭前夜」、リチャード・カウパー「ハートフォード手稿」はニューウェーブというより「英国風」と言った方がしっくりくる。まあ別に呼び方はどうだっていいのだが。

すっかり怠惰なSF読者となった自分には、こんな感じでSFを刊行してくれる信用出来るレーベルがあるのは嬉しい限りだ。装丁も好きだしな。アルフレッド・ベスターの「ゴーレム」が今から楽しみ。

ベータ2のバラッド

久々のJリーグ。くっきりと雨粒が映るテレビ中継。豪雨の福岡。久々に見たチームは3バック、石川と馬場がFW、という事態になっており、それでも何か劇的に変わったような感じはしなかったが、石川が復帰して元気に走っているのはとても嬉しかったし、途中で余りの激しい雨に試合が中止になるんじゃないかと心配したりした。

いきなりこの暑い時期に試合は週2回ペース。そうか、ワールドカップだったからすごい日程なんだな今年は。

以下にメモ。まったく見る気がしなくて、でもなんとなくどんな内容だったのか気になっていたテレビ番組。時間があったら見てみよう。

http://www.youtube.com/watch?v=yahCH0iZfzA

そうこうしているうちに、もうリーグ戦再開。始まるとなると、なんだかんだ言ってもやはり気になる。

土曜日。昼間はたまっていた仕事をした。その後新宿に行って買い物して、ダラダラしていたら夜中で、それから近所にラーメンを食いに行った。その店は以前夕方に行った時は活気がなかったけど、夜中はお客さんも沢山で賑わっていた。

日曜日。本を読んだり掃除をしたりしているうちに夕方になって、横浜の花火大会に出かけた。マンションの部屋から山下公園やその周辺にいる数万人に人だかりが見下ろせて、行き帰りは東横線がとっても混んでいて疲れたけれども、花火はしっかり満喫出きて、酒も料理も美味しくて、そういえばこの前に横浜に花火を見に来た時は99年の横浜国際競技場での試合の帰りで、FC東京がマリノスに3点とって勝ったナビスコカップの後だったのだ・・・と思い出した。

月曜日。雨。映画とかに行く気にもなれず、近所に買い物に行ったくらい。ダラダラと料理。フリーペーパーのR25に載っていた、豚とプルーンの赤ワイン煮込みを作る。料理に使った安ワインの余りを飲みながら、適当につまみ食いしながら煮込んでいたら、出来上がる頃にはすっかり酔っぱらっていた。

夏だ。ひたすら蒸し暑い。今年はフジロックにも行かないことにした(代わりといってはナンだがサマソニに行く)。ダラダラしてばかりいるのも楽しくないので、少しは料理以外のこともやってみようと思う。

SO902iWP+

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約2年半ぶりに携帯の機種変更をした。SO902iWP+。今まで使っていたソニーエリクソンの505isの前は、日本無線の防水機種を使っていたから、またもや防水を買ったことになる。常に水濡れが気になるような、そんなにアクティブな生活をしているわけではないのだが、要は心配性なのだ。

あと、折畳みの携帯も好きじゃない。小さいストレート型が欲しかったから、ちょうどいいのが出た、という感じだ。あとはFeiCa機能で各種ポイントカードとか、ゆくゆくはスイカとか、クレジットカードとか、そういう細々したものをまとめてしまいたい。

機種変更をしてくれた担当の店員の顔が神戸浩そっくりだったので、なんとなく楽しい気分になった。

土曜日に見た映画。「やわらかい生活」

原作は絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」。未読。読んでみよう、と思った。
イッツ・オンリー・トーク

映画について。招待券だったのであんまり悪口めいたことはよそうか。とか言いつつ書いてみる。

内田樹「ためらいの倫理学—戦争・性・物語」読了。

ためらいの倫理学—戦争・性・物語

現代思想のセントバーナード犬、としての筆者が放つ「わんわん!」というフレーズが可愛らしい。俺もこうゆうオジサンになればこれから先もモテるんではないだろうか・・と虚しくも楽しい夢想をさせてくれる素晴らしい本であった。「戦争論の構造」「性的自由はありうるか?」「性差別はどのように廃絶されるのか?」などなど、どれも今の自分にはフィットした。そして実に感動的な「越境・他者・言語」というテキスト。

ある綱領を信奉したり、ある信仰箇条を実践することによって、一夜にして「回心」がなり、すべてが美しい整序のうちに顕現するというような気楽な出来事は、「越境」についてはあり得ない。なぜならそれは「力仕事」だからである。毎日、毎日、身体を動かして、額に汗して、誰にも代わって貰うことのできない自分の責務を果たすように、こつこつと自分の言葉を鍛え上げていくことである。それはたとえて言えば「コミュニケーションの修行」ということである。

そう、その力仕事をやり続けることをやめると、人は安易な言葉で自分や世界を理解しようとするのだろう。なんとまあ勿体ないことであろうか。

7月10日。蒸し暑い日曜の夜。ビール飲んで早めに寝たが、やはり3時に起きるのは辛かった。

いきなりPKで、これは面白くなるかな・・と思っていたら、マテラッツィのゴールでイタリアが同点に追いついてからは渋い展開になった。酒を飲んでいたせいで、猛烈に眠くなる俺(ジダンと同い歳)・・・をブッ飛ばしてくれたのはそのジダンの激烈な頭突きだった。あれやられたのがマテラッツィじゃなくて幼稚園児とかだったら死んでるかもしれんよ、ショックで。

まさか、現役最後の舞台/これ以上ない最高のゲーム/しかもジダンのプレーはそんなに悪くなかった・・・のに、あのシーンだけが記憶に残ってしまう。びっくりしながらPK戦になり、なんとなく当たり前のようにイタリアが勝ったように見えた。イタリアが間違いなく強いチームだったし、カッコ良かった。

1ヶ月の間、それほど熱心に見たつもりもないのだけれど、なんとなく書いたものを眺めていると相当見ている方だということを思いつつ、結局なんでこんなにサッカーばかり見ていられるのかは分からずじまいである。ジダンの頭突きは、なんだかそういった「分からなさ」を象徴しているようで、そう思えばまだ納得もいくのである。サッカーはやはり、あまりに人間的なゲームなんだな。人間的すぎて、みながそれを愛しているし、憎んでいる。今日祝福されたイタリアは、1ヶ月前は疑惑の中で不安に包まれたチームだった。ワールドカップに優勝したら心から幸せな気分になれるんだろうか?僕が生きている間にそんなことは起こるんだろうか?そう思いながらテレビを消した。

みなさん、おつかれさまでした。

<今日のさようならワールドカップ>
フランス
イタリア

7月8日。土曜の夜に三位決定戦。
なんとなく元気があったので、録画じゃなくて生で見た。上川主審の怖いもの見たさと言うのもあったが、無難な笛で良かった、というかシュバインシュタイガー(「主場飲酒大河ー」って変換された!!)のシュートすげえ。最後までブーイングの嵐だったC・ロナウドだが、特にナーバスな感じもなくプレーしていて、このコは大物なのかただの馬鹿なのかわからんな、と思った。サッカー選手なんてそんな人が多いけど。

最後までベンチでのクリンスマンの様子(喜び方とか悔しがり方)が好きになれなくて困ったのだが、ドイツチームはまったく文句のない結果だろう。おつかれさまです。

<今日のさようならワールドカップ>
ポルトガル
ドイツ

カーズ

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先週、六本木で見た映画。ピクサーの「カーズ」

途中で号泣。クルマがしゃべったり笑ったり泣いたりすることに、見事なまでに心を動かされている自分が可笑しかったが、泣けるもんはしょうがないのである。ちなみに僕はまったく車に興味がないし、エンジン音にゾクゾクもしない。でも子供の頃は人並みに車の絵を描いたりして、なんとなく好きだったような記憶もある。。そんな程度の人間でも、車しか出て来ないこの映画にハマるということは、それは見事な(まさにアニミズムとしての)アニメーションだということだろう。オモチャ(トイ・ストーリー)、昆虫(バグズ・ライフ)、魚(ファインディング・ニモ)、どんどんと人間から離れてきて、ついには自動車にまで辿り着いたのだから、今度は仮に調理器具や文房具の物語だったとしても、ピクサーの見事な脚本と技術によれば素晴らしい映画になるのではないか?

物語の舞台となるルート66といえば、Dr.Feelgoodなんだけど、ウチにはCDがなかった。きっと誰かにカセットテープを貰ったんだなあ・・と昔を想って遠い目になるような、そういう映画。
不正療法

仕事も火花がチラホラ見える昨今、頼むから早く終わってくれワールドカップ、眠くて仕方がないよ。でも終わった時は終わった時で、さみしいじゃねーかとブツクサ言うのだろう。

7月5日。フランス対ポルトガル。C・ロナウドがドリブルを開始した瞬間に会場から盛大なブーイングが聴こえたので驚いた。なるほど、サッカーファンとは実に執念深く、粘着質であり、人の喧嘩にも首を突っ込みたがる程におせっかいであり、ワールドカップなどのビッグゲームで標的にされたが最後、何年もそれは続くのだと思い知った。今大会の「ポルトガルって・・・マリーシアがバリバリ過ぎてちょっとねえ・・」という気分の、象徴的存在に彼はなってしまったようだ。(ルーニー退場の瞬間は同時に、イヤミでハンサムなヒール誕生の瞬間だったのだ)解説の反町さんも明らかに、ポルトガルの選手がダイブしたりファールをアピールする姿に不快なご様子だった。

そんな空気のなか、ポルトガルはPKをとられ、フランスはジダンが決めた。後はフランスの電池切れだけが心配だったが、セオリー通りの交替と落ちない集中力でタイムアップ。そりゃ泣くよなあC・ロナウドくん。だけどね、おじさんたちはやらなきゃいけないことがあるんだよ・・とテュラムとかジダンはきっと思っているのだ。

イタリアとフランスの決勝。うまい具合にカードも出ず、中三日でジダンのラストダンス。結果がどうあろうが、考えるだけで涙ぐみそうな決勝だ。

めまぐるしく動いて行く日々日常。オシムの代表監督就任のことも中田英寿の引退のことも、思うところは色々あるのだがなーんも書いてない。普通に追いつかない。

7月4日。ドイツ対イタリア。実にキッチリしている。堅い戦い。準々決勝以降、こういった展開がとっても多い。オタオタしたところの余りない、隙を多く見せた方が負ける、あるいは一瞬の隙を突いた方が勝つゲーム。達人同士の手合わせに、激しいツバ競り合いは存在しない。特にイタリアの守り方、戦い方にうっとりしならがら見た。PK戦に突入確実だと思って、一瞬の睡魔に我が身を任せた後半残り数分のところで、「ゴール!」という実況の声が聞こえた。見逃した。。。。 その後のデルピエロのゴールは見たけど。

「北朝鮮がミサイルを発射しました」という速報のテロップを見ながら、ワールドカップでイタリアとドイツがこのうえもなく真剣なサッカーをしている様を、僕は朝の4時にテレビで見ているという状況について、何をどう言葉で表現出来るのだろう?ひたすら眠気と戦いながら、とても変な気分だった。

7月1日。
夕方から、表参道駅近くで友人の結婚式の二次会。自分のはどうすんのよ?というツッコミもあるかもしれませんが、それはおいおいね。バンド演奏もばっちり、新郎の人柄が如実に現れた楽しい時間。新郎がSTAND BY ME熱唱してるのに、それに目もくれずにご歓談する新婦にウケました。参考にします。

その後の三次会でもビールを沢山飲んで、久しぶりの顔もいたしもうちょっと飲んでいたかったのだが、悲しいかなワールドカップ準々決勝。タクシーに飛び乗り、ほぼキックオフと同時に帰宅。

イングランド対ポルトガル。何か企んでいるような悪い顔をしているフェリペ監督/カタマリッぱなしのエリクソン。決めてやるぜという顔のC・ロナウド、蹴る前から泣きそうなランパードとジェラード、PKとは、こんなにも人の表情を作るものなのか。イングランドは本当に凄い重圧だったのかもしれない。アナウンサーが「またもPKで」と敗戦の瞬間に叫び、そんなこたあ言われなくても分かっているだろう・・・と8年前を思い出した。

ブラジル対フランス。素晴らしいジダン。強いフランス。ヨーロッパ予選とか見ていないから、どうやればこのチームが弱いと言われるのだろう?と不思議になるほどのまとまりっぷり。嬉々としてボールを狩るマケレレ、軽快にキープしては渋いスルーパスを狙うジダンをはじめ、ブラジルの攻撃は全て徹底的に分断され、どれもが単発的なものにしかならなかった。楽しそうに、堂々とプレーするジダンをみて、これまた8年前を思い出した。フランスが4強とは、正直言ってまったく予想できなかった。

<今日のさようならワールドカップ>
イングランド
ブラジル

ほんとどサッカー見ているだけで終わったような6月。

6月30日。準々決勝1日目。
近所で生姜焼き定食を食べて、ビール飲んで、焼酎も飲んで、ドイツ対アルゼンチン。後半リードしている場面で、あと1点とりにいくのではなく普通に守り切る・・という選択をしたペケルマンは結果として賭けに負けたわけで、トーナメントでの戦い方は本当に難しい。PKだったらドイツのような気がしていた。クローゼはなんとなく好きになれない。

イタリア対ウクライナ。前半6分でイタリアが先制するという、これ以上無いくらいに堅い展開になってしまった。ウクライナの選手の髪型はなんとなく時代を感じてしまいます。

<今日のさようならワールドカップ>
アルゼンチン
ウクライナ