時をかける少女
テアトル新宿で時をかける少女。単館上映だったのが口コミによって大評判となり、全国で続々と上映館が決まったという作品。(この夏同じように単館で大ヒットしているのがアレクサンドル・ソクーロフの「太陽」らしい。これも見たい。)
とあるご好意によりタダで見ることが出来たのが、お金を払って見なかったのが本当に申し訳ないような、とてもいい映画だった(ゲド戦記とは比べようもないほどいい)。余りにも「アニメ」な絵が苦手なのと、角川の適当なリメイク映画なんだろうと思って全く興味がなかったのだが、見事に裏切られた。
劇場は若者でいっぱいで、でもところどころ僕のような年寄りも混じっており、映画が終わった後に満足げに劇場を後にする人の流れを見て、この映画を作った人たちは本当に幸せだろうな・・・という思いにとらわれた。良く練られた脚本、美しい作画、無理のない演出・・・奇抜でもなく、無闇に才気ばしっているわけでもなく、普通に丁寧に作られた映画だった。
高校生が主人公のSFでウルッときている34のオッサンなんて、気持ちわるいことこの上ないと思うが、そうなってしまったものは仕方ないのである。そして、時間を飛び越えるのに最適な季節は、なんと言っても「夏」しかないのである。そう思える程、美しい入道雲のシーンが印象に残っている。なんとまあ、はかなくもかけがえのない夏を僕らは無駄に過ごして来たことか。。。そんなふうに夏の終わりに噛み締めるには、最高の映画かもしれない。
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