父親たちの星条旗
日曜日、渋谷でクリント・イーストウッドの父親たちの星条旗を見た。
原作がドキュメンタリーだけあって、出来る限り過剰な展開を避けたような、丁寧な作りの映画だった。アンチ・ヒーローの物語でもあるから、生き残ったものも死んだものも、更には生き残ったものを利用する人たちも、皆が等しく距離を持って描かれる。そして非戦場と交互に現れる「戦場」の光景の凄惨さは「プライベート・ライアン」の最初の20分の描写を遥かにしのぐ。いかに簡単に無意味に、虫けらのように人が死んで行くか。そして、明らかに(現代においてもある程度はそうであるように)、人の命があまり重くない時代や場所があるということ。もしかすると人類の歴史上で言えばそんな時代や場所の方が明らかに多いのでないかという、あまり考えたくないことを考えたりしながら。
ただこれは告発や裁きの映画ではなくて、事実についての映画なので、あまりに過剰な感想を書くのはやめておこう。見たというメモにとどめる。
硫黄島二部作ということで、日本側からみた「硫黄島からの手紙」は12月の公開だそうで。こちらは予告を見た印象では、なんか違和感がありそうな予感がするが、多分見に行くでしょう。
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