太陽
日曜日。銀座シネパトスで太陽を見た。イッセー尾形の「あ、そう」は摩訶不思議で絶品の味であり、先日フィリップ・シーモア・ホフマンのカポーティを見た時もびっくりしたのだが、「演技」というのは人間がやる行為の中でも、なんとも奇妙で、しかも激しく人の心を動かすものだということに今更ながら気づかされる。
史実とは違う部分も多いようだ。でもそんなことは全然重要ではない。何より全体に漂うムードが幻想的で美しい。緊張感あふれる映像が多いが、笑ってしまうようなシーンも多い。奇妙で、どことなく暖かい映画。無表情の中の表情、無言の中の言葉、それら一つ一つがかけがえのないものとしてこの世界を成立させている。イッセー尾形が「あ、そう」と言いながら凝視するのは、そういう一瞬一瞬なのだ。
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