デメキング/にぎって
昼間は浦和レッズの優勝以外にも嫌なことがいっぱいあって、現実逃避モード全開で東中野へ向かう。ポレポレ東中野でいまおかしんじ特集。
<デメキング>
原作はいましろたかしの「デメキング」である。未完の怪作という表現がまさにしっくりくる、とんでもない作品。それが10年以上前に映画になっていたというのも驚きだったが、ストーリーも「デメキング」の設定だけが生きているが全くのオリジナルで、不思議なやさしさにあふれた内容だった。80分と成人映画にしては長尺である。監督の舞台挨拶があった。いましろたかしさんに挨拶しに行ったのは、映画をとった後だったそうだ。つまり完全な事後承諾。「二度とすんなよ」と怒られたとか。二人はいまやアユ釣り仲間だそうで、「いましろたかし」「いまおかしんじ」が並んで釣りしてるというのは、どっかの神話のような風景だなあと妙な感慨をもったのだった。主人公が劇中でブツブツとしゃべっているのは、すべて漫画の「デメキング」の台詞。そして原作同様に「未完」こそがもっとも美しい結末である、という気がした。

<にぎって>
主演の黒田詩織がかわいい。前にケーブルテレビで見た成人映画に出ていて、いいわあと思っていた人だったのだが、やっと名前がわかった。富士の樹海をさまようシーンは、ちょっとドキドキした。樹海に行く理由などどうでもよい。命を捨てるつもりなどまったくないのに、樹海に行って道に迷って、ああ俺は死ぬかもしれない、と思うことが重要なのである。
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