バルバラ異界

| | コメント(0) | トラックバック(0)

バルバラ異界 (1)

全4巻。先週読了。日本SF大賞受賞の漫画。漫画が受賞したのは大友克洋『童夢』以来2作目だそうだ。(AKIRAだと思っていたのだが勘違いだった。)僕はSF読みを公言しているものの、こういった賞関係に触発されて読むということは余りなく、そもそも押井守の「イノセンス」とかが受賞しているのはいかがなものか?という気がしているので、あまりこの賞には注目していなかったのだが、久々に読んだ萩尾望都は結構面白かったのである。

そういえば最近見た「パプリカ」も主人公が夢に侵入する話だったが、あの映画の陳腐過ぎる概念と違って、この作品での「夢」は徹底的に現実に立脚している。しかもカニバリズム、火星、宗教、バイオテクノロジー、親子・・・とグチャグチャに色んな要素が取り込まれているから、夢はあらゆる角度から検証され、現実的解釈を試みられる。こういうのをSFと呼ぶべきであって、1つのガジェットで意識が混濁するだけで「夢と現実が交錯する」とか安易にいうのは慎むべきだろう。簡単に夢が現実を犯すなんて、それこそ夢を見過ぎな発想である。この現実は割と強固だ。

バルバラ異界公式サイト

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: バルバラ異界

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.kogumarecord.org/mt/mt-tb.cgi/2425

コメントする

このブログ記事について

このページは、biwacovicが2007年1月18日 09:33に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Sparklehorse / Dreamt for Light Years in the Belly of a Mountain」です。

次のブログ記事は「ポケットの中」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。