分解された男
アルフレッド・ベスターと言えば「虎よ、虎よ!」。そしてもう1冊、未読だったこの「分解された男」も第1回ヒューゴー賞受賞作として有名である。
読後の感想。確かに吃驚の小説である。猥雑で下品で乱暴でセクシーで子供っぽくて、知性よりも感覚に訴えかけてくるSF。訳語もメチャクチャ。「おたんちん」「女郎屋」「驚き桃の木」・・・時代を感じさせ過ぎである。そして宇宙規模で大きく広げた風呂敷は、意外なほどに小さく畳まれるが、その卑小さもまた良し。しかも容赦なくこの世の現実を切って捨てる。そして「分解」の意味がわかったとき、読者は爽快な気分とともに、いくばくかの希望を感じるようになっている。なんとまあ親切なことか。素晴らしい。
そうですよ。本部長。ごく月並みな、逃避形式です。人生がきびしくなってくると、こんな人生はすべて架空なんだ、大がかりなペテンの一種だと考え、救いを求める・・・よくありがちなことです。
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