リアル・フィクション
水曜の夜。ユーロスペースでスーパー・ギドク・マンダラ、「リアル・フィクション」。
同病の方々はやはり熱心で、もっとも知名度のないこの作品もほぼ満員。「魚と寝る女」と「受取人不明」の間に撮影されたこの作品は、な、なんじゃこりゃ・・よくもまあこんな作品を・・というある意味で驚愕の作品(まあ全部そうなんだけど)です。ということで、以下は内容に触れていますので見る予定の方はご注意を。
まるで学生映画かと思うような実験作である。撮影時間はなんと3時間20分(上映時間は84分)だそうで、それも頷けるほど全体の手触りはチープ。コントのように唐突に人が登場し、演技し、殺されていく。カメラを持った少女は、主人公の影であり、それを殺すことは彼の彷徨に終止符を打つことだ・・というのは明らかなんだけど、結局彼自身が、誰かの虚構であるという可能性も浮上して、ラストはいわゆるアッバス・キアロスタミの「桜桃の味」である。
これがキム・ギドク最初の映画というなら納得もするが、ある程度の文体が固まった後に撮影されたというは驚きである。(パンフレットを読むまで知らなかった。)キム・ギドク中毒度の高い人以外には、到底受け入れ難いであろうと思われるので、初心者にはおすすめしません。
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