ドリームガールズ
ドリームガールズを見ました。
大ヒットしているのもよく理解出来る、よく出来た映画でした。この映画を見て人生が変わったりする人は相当のおっちょこちょい(別に悪いことではないですが)だと思いますが、実にうまく人間の感情が生まれて育っていく様が描かれているので、うっかりすると単純な感動の物語に見えたりするかもしれません。
「歌」が生まれ、それが「ポップミュージック」とか「商品」になるには、まずは圧倒的に感情に訴えかける何かが必要です。ただし、それを洗練し、血抜きし、大量生産可能なものにするには、別の努力が必要です。この原初の感情とビジネスの共犯関係を、幸福なものとして続けることは相当に難しいことであり、少なくとも巨大な規模でそれを続けられる人は、異様なまでに幸運(もしくは不運)だと言えます。
そして、この映画での成功者/敗残者が徹底的に単純化して描かれているのは正しいことだとも言えます。この映画はポップミュージックの構造そのままに、映画が実世界を剽窃し、それを単純化し、そのことによって多くの人と感情を共有するという構図になっています。薄暗いクラブで歌われたブルースは、間抜けなリズムの道化服を着せられて皆に愛想を振りまくのです。この映画は、そのことについて、いいとも悪いとも言っていません。ただ面白いと思うのか、絶望的に思うのか、どちらか選べと言われたら「面白い」に傾くように成分調整されているので、きっと多くの人に受け入れられると思うのです。
とりあえず僕は「ビヨンセ」という人をこの映画で初めて認識しました。圧倒的に化粧してないのがかわいいと思った。
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