ブラックブック

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土曜日。サッカー見た後に行った映画。ポール・バーホーベンのブラックブック

ポール・バーホーベンと言えば、ロボコップ、トータル・リコール、氷の微笑、スターシップ・トゥルーパーズ(笑)等々で、とにかくハリウッドでもコテコテでしかもちょっと変態性のある映画を作る人なわけだが、この映画はナチス占領下のオランダでレジスタンスに身を投じるユダヤ人女性の話ということで、かなり堅くて真面目に仕上がっているのではないかと予想していた。以下、いい意味でそれは裏切られたという話。(ネタバレあり)

結果。真面目は真面目だが、やっぱり身についた職人芸はそう簡単に消せないというか、随所に独特の変態性がちりばめられていて2時間24分の間、全く飽きさせない作品だった。変態性というのは勿論いい意味で言っていて、毛染め(下の)シーン、ぶっかけシーンも無駄に長いのが素晴らしい。美しい主人公(この女優カリス・ファン・ハウテンにまず圧倒される)は徹底的に汚され、そしてあくまで気高く生きて、映画の中で聖と俗を往復する。その他の登場人物もみな、観客が善悪の評価をする暇もないくらいにその時代の中で懸命に生きる。

そのスピード感が、ラスト近く、水辺で二人が腰を下ろすシーンでいったん止まる。見ている僕らもそこで一瞬気を抜きそうになるのだが、その後ろに止まっている車の中では今まさに人が死のうとしているのだ・・ということに気付き愕然とする。その残酷でかつ穏やかさに溢れたシーンが、なんとも言えず印象に残る映画だった。

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このページは、biwacovicが2007年4月11日 11:52に書いたブログ記事です。

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