ビデオドローム
ケーブルテレビで見た。クローネンバーグの1982年作品。ザ・フライ、裸のランチ、クラッシュ、イグジステンズ等で延々と続く妄想でグチャグチャ、物語ドロドロの世界はここから始まっていたのか。素晴らしい。
「禍々しい」映画とはまさにこういう感じだ。そしてあまりに官能的なフィジカルとテクノロジーの交わり具合。確かに狂ってるけど、暗い部屋で独りでテレビを見る/独りで映画館で映画を見る/夜中にゲームを独りでする/独りでパソコンのキーを叩き続ける・・・という僕らの「独り」が常にテクノロジーで補完されていく日常をありのままに描くなら、こんな映画になるのかもしれない。ビデオが僕らを狂わせるのではない。僕らはいつもビデオに狂わせて欲しいと懇願しているのだ。そして、正気の壁が思ったよりも強固だということに気付いた僕らがとるべき道は余り多くない。主人公のようになるか、それともこの映画を見続けるか、だ。
カテゴリ
cinemaトラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: ビデオドローム
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.kogumarecord.org/mt/mt-tb.cgi/2496


2004年発売のDVDの副音声でクローネンバーグが「作った当時は自分でも意味不明の映画だと思ってたが、今見直すとすんなり理解できるのでおどろいた」と言ってるらしい。こないだ買ったコレに書いてあった。
↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896919742/