大日本人

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松本人志第1回監督作品 「大日本人」。見た。

僕は「松本人志」も「映画」も相当好きな方だと自覚しているのだが、この映画を見る前に気をつけていたことは「松本人志」×「映画」という捉え方で見てはいけない・・・ということだ。理由はないけど、「松本人志」にまともな「映画」が撮れるはずがないからだ。だからカンヌに出すってのも悪い冗談だと思ったし、北野武と比較したりするのも笑止千万だと思っていた。で、見終わってから思ったのは、やっぱりそのとおりのことだった。「カンヌ映画祭」で映画を選びたい人には向いていないし、北野武とは何の共通点もない。そして、面白いかどうかを人に問われたら、面白いと答えるけど、そこに何のためらいもないかと言うと、そうでもないという感じである。

HITOSI MATUMOTO VISUALBUM“完成”かつての「VISUALBUM」の(予算的な)発展形と言ってもいいし、「働くおっさん劇場」の要素も大きい。オジンガーZってのもあったな。あと、トカゲのおっさんのコントが「ごっつええ感じ」の1時間まるまる使って放送された時の衝撃にも少し似ている。かつ、ベタベタの要素(特に「獣」の描写において顕著である)もしっかり含んでいるし、映画館のスクリーンで見るに相応しいカットも多い。ちゃんと優秀なスタッフと仕事してる感じ。(かつ、そこからラストのフリースタイルへの落差がすごい。)

ただし、これはやっぱりカンヌで喝采を浴びて世界各国で公開されることはないだろうし、日本においても大ヒットしてあらゆる人がいやー松ちゃんって最高だねーとは言わないだろうと思う。というかそもそもそんなことを目標にしなくっていい。おそらくは松本人志のコアの「笑い」は、みんなの共通認識や世界観に揺さぶりをかける/転倒させる/居心地悪くさせる類いのものであるから、そもそもの前提を共有出来ないような対象(たとえば巨大化ヒーローものへの共通認識を持たない外国人など)への訴求力は非常に弱いと思うのである。その昔のNYでの「ゲイシャガールズ」はまさにその弱さの表出であり、逆にベタの強さの証明でもあるのだが。

とりあえず1ファンとしては、いたずらにスケールアップを目指すのではなく、適当に小さな劇場でやるくらいでいいから、松本人志の「次の作品」も見たいなあと思ったのだった。

まったくどうでもいい話だが、外国で公開の場合の翻訳は「ジパング上陸作戦」のチャドらしい。ええんかなあ?それで。チャド好きだけど。

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更新係 :

次回作「売れない芸人がある日突然、赤の他人の子供を押しつけられて父親になるという話」の第一稿はもうできてるらしい

http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/movie/story/09gendainet07022918/

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このページは、biwacovicが2007年6月11日 22:57に書いたブログ記事です。

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