2007年8月アーカイブ

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)岡田斗司夫著「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)読了。アマゾンのレビューを見ると、驚くべきことにまったくこの本のことが分かっていない人がいるようで悲しくなってしまった。

最後の方は自由経済と独裁者による奴隷経済の比較なども行っているが、結局論点がずれただけで話も非常に退屈で残念です。(経済の話なら経済書を読みます) 〜アマゾンのレビューより 

とか、絶望的すぎる。この本はもうちょっとまともな人に読まれるべきだろう。 

アニメとか漫画の荒唐無稽な「世界征服」を論じるところからスタートするわけだが、本書の魅力はその跳躍力にある。単なるオタク的衒学ではなく、真っ正面から世界を論じることに辿り着く最終章こそがこの本を読んだことの満足を深く感じさせてくれる。

「自分だけ豊か」はありえるか/「支配」とはなにか というあたりは実にスリリングで、借り物の言葉ではなく、オタク的アイテムを使いながらも、筆者なりの思考の過程が実に面白い。かっこいいことを書こうとして無理したんじゃなくて、「世界征服」のことばっかり考えていたら、実は今の世の中の仕組みについて考えることになってしまった・・という本なのだろう。

僕はこんなふうに、徹底的に「自分の言葉で」「自分の知っていることで」出来る限り誠実に世界を語ろうとする人のことを尊敬する。

土曜日の夜、なんの予定もないことを呪いながら、仕方なくBS1でJリーグ観戦。

試合は負け。食事をしながらビールを飲んで、終了の頃には空き缶が4本。もう今更浦和に負けたくらいで酔ってくだまくほどのナイーブさは持ち合わせていない。

いつまでもデブと思うなよ を読了し、「レコーディング・ダイエット」を始めている。別にギターを弾いたりマイクに向かって歌ったりするわけではなくて、まず最初はただひたすらに体重と体脂肪、そして食べたものすべてを淡々と記録していくだけだ。その後にカロリー計算→カロリー制限と段階は進んでいくわけだが、これで最終的に岡田斗司夫氏は117キロから最終的に50キロ以上の減量に成功している。すごい効果!と思いたいところだが、これは極端な肥満からの減量なので、僕のような5キロくらい減らして、おなかが出てきたのをひっこめたいな・・・と思っている程度の人間にはどの程度有効なのかは疑問である。まあとりあえず、やってみることにします。
ロング・グッドバイ村上春樹によって翻訳された、レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」。清水俊二訳の「長いお別れ」を読んだのは大学の頃だったろう。さしたる感銘は受けたような記憶はない。なんとなく読んで、それで終わりだった。 

そして、この新訳を読んで、あまりここに書くことはない。とてもよかった、ということだけだ。

 明らかに以前に読んだ時とは印象が違って、胸に迫ってくるものがあった。それが翻訳のせいなのか、俺が歳をとったせいなのかはわからない。おそらく両方なのだろうと思う。そしてまた何年かたったらこの小説を読んでみたいと思う。その時にはまた、違ったことを思うのだろう。

 そういうこと(時がたてば、人は同じものを見ても、違うことを感じるということ)が書いてある小説なのだと思った。
日曜日に見た映画。フリーダム・ライターズ。もう明日で上映は終わってしまうみたいだけど。

僕は自分が教師の息子なせいか、いわゆる「教育」には大いなる嫌悪と愛の入り交じった込み入った感情を持っている。自分が最も関わりたくないのが「教育」だと昔は思っていたし、でもなぜかドラマの「金八先生」は、一種のファンタジーとして大好きだったりしたのだが、この映画は実話をもとにしたものだから始末が悪い。「金八」メソッドなんてテレビ用のファンタジーであり無効だとばっかり思っていたのに、この「フリーダム・ライターズ」メソッドは、桜中学よりも何十倍も荒廃した(なにしろみんなギャング予備軍だったり銃を持っていたり足に発信器つけてたりするんだもの)ウィルソン校で、本当に生徒たちを立派に育ててしまったというのだ。そんな「教育」が現代に成立するなんて。

この熱血先生のクラスに使われた方法論の一つである「日記」というのは、学校の現場では割とありきたりなツールだと思うんだけど、おそらくはそれが他の多くのクラスと違ったのは、このクラスの生徒たちは、身近な暴力、死、差別、人種対立、家庭崩壊・・・その他諸々のありとあらゆる「毒」を接種しすぎていたからだろうと思う。

つまり日記はありきたりなツールではなく、授業で使われる「アンネの日記」と同じく、「自分」の存在証明であり、解毒作用のあるツールとして機能したのだ。そしてブログもそうだが、「他者に読んでもらいたい」と思って書かれる日記には、ある種の自分プレゼン機能のようなものがあって、自分を外に向かって開くように作用する。つらすぎる現実は、書くことで冷静に対象化され、自分が本当に求めているもの(=ギャングになって死にたいわけじゃない)に気付かせる。

映画としては、これが「実話」じゃなかったらいささか都合良すぎる展開だと思えるのだが、実話なんだからしょうがないのだろう。主人公の旦那さんはちょっと可哀想。音楽はHIP HOPばっかりでかっこいい。

この成功はアメリカ中に広められようとしていて、フリーダム・ライターズ基金なんてものも設立されているそうだ。本当にこれが一人のカリスマ教師の成功潭になるか、汎用的なソリューションの発見だったのか・・・はこれから明らかになるのだろう。まあ「カリスマ教師になる方法」すらマニュアル化出来るのなら苦労はないんだろうけど。
仕事帰りに見に行こうと思っていたのだけど、暑いしな・・だるいしな・・という感じでテレビ観戦。試合前の国家斉唱で、ベトナムの女の子がかなり音程が怪しくてびっくりしていたら、日本は秋川雅史。ド迫力。もうこうなったら「千の風になって」を国家にしてもいいんじゃないだろうか。

しかし歌手の差ほどの差は、サッカーにはなかったようだ。平山いっぱい外したなあ。

とりあえず残りがカタール、サウジで、1位しかいけないってことは前園の時代以来の厳しい予選になることは確実で、もしかするとあのときよりも厳しいくらいなのかもしれない。むーん。

A代表もちょっとだけ見た。山瀬のゴールかっこよかった。

U17もちょっとだけ見た。日本はいいチームだと思ったけどナイジェリアすごすぎ。
酔いどれ詩人になるまえに。チャールズ・ブコウスキーの映画。マット・ディロン主演。 

こういう映画の常として、上映中は何度も睡魔に襲われたりするのだけど、この映画も例にもれず何度も寝そうになった。酒とタバコとセックス。動かないカメラ、弾まない会話、転がり出さない物語。この映画は「停滞し続けること」に随分と熱心だ。ただし、その停滞を他ならぬ本人が記録し続けているせいで、少し救われるような気がする。

主人公のチナスキーは「書き続けること」を、「停滞し続けること」の言い訳に使っているだけなのかもしれないが、それでも言い訳があるだけマシじゃないかと開き直っているように見える。

毛ジラミのシーンはとっても愛らしい。マット・ディロンが好きだった女性必見。アイドルの成れの果てというか、これが正しいかどうかはともかく、情けないオッサンの生き方というものである。

映画「トランスフォーマー」を見ました。すごい変形。ぐいんぐいん動く。メカの映像は秀逸というか驚異というか、まあ宣伝文句を鵜呑みにしてもいいと思います。ジュラシック・パークと比肩しうる、ひとつの映像のメルクマールでしょう。
暗号解読 上巻 (1) (新潮文庫 シ 37-2)サイモン・シンの「暗号解読」文庫版を読了。 技術的に、そして社会学的に、バランスよく「暗号」の歴史が紐解かれていて、面白さのあまり一気に読んでしまった。

一番盛り上がるのはやはりドイツ軍のエニグマ暗号解読の物語かと思いきや、公開鍵/秘密鍵からRSA、そしてPGPに至る現在のネットと直接繋がる話がかなり面白かった。ちょっと前にはじめまして数学を読んだおかげもあって、数学的論考の部分も置いてけぼりにされずに済んだ。

あと、暗号ものといえばダントツで面白いのがクリプトノミコン。チューリングも大活躍。

クリプトノミコン〈1〉チューリング
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)土曜日。サッカーは負け。日曜日。映画。夜は都立大学で蟹料理。月曜日。仕事を休み映画×2本。夜はビールの豊富なバー。 

無事、というか何事もなく、また一つ歳を重ねることが出来ました。 

そういえば、先日放送されたBSの押井守特集で、放送された作品よりも衝撃的だったのが、押井作品を語るオタキング岡田斗司夫の激ヤセ姿でした。というわけで、タイトルが素晴らしいいつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)を購入。「ロックンロールダイエット」を読んだ時もそうだったけど、こうやって何らかの本に喚起されないと俺はダイエットを開始しないようだ。さあ読むとするか。
土曜日。また先週と同じように味スタに向かう。 

プレミアムモルツを飲みながら、柏との試合。両チームともガッツンガッツン蹴り合うような展開になったのは、あの芝の状態からすれば仕方のないことだったのかも。東京は「これしかない」やり方だし、柏も枠に行ったシュートは全然なかったんじゃないかと思う程に押し込まれていて、1点をPKでとられはしたが、追いつけそうな予感もしていた。ただし梶山と交代で福西が入ったらあら不思議、怒濤の攻めも終わってしまいましたね。

 負けはしたが、先週のひどい試合に比べればマシ。というかもう基本的なところはもう何年も同じなので、書くことも同じになってしまう。試合後に社長がゴール裏に詫び?とかいう場面があったらしいけど、知らずに帰った。
以下メモ。

アップグレード後の再構築をすると、必ずカテゴリーアーカイブでエラー。テンプレート構造がいろいろと変わっているせいか?

我慢ならず初期状態からインポートするなどして対処。めんどくさい。
あとStyleCatcherでデザイン変更。
サイドバーとかの諸々は後でつける。

あと標準のはずのテンプレートモジュールも一部不具合?らしき部分があったので修正。あんまり深く追ってない。

やっぱり再構築は激重。なんか色々読んでるとロリポップのサーバだとSQLiteの方がいいんだってね。頑張ってDBの移行するか、それともいっそWordPressにした方がいい?

・・・・とまあ、昨日の夜中にうだうだやっていたんだけど、ブログの体裁が崩れてたり、思ったようにエントリーがポスト出来ない時とかに、思いも寄らぬストレスというか、穴の空いた服を着ているような恥ずかしさに見舞われてしまうというのは、ある種の病であるなあと思った。仕事でもないのに、なぜか熱心にキーボードをタイプする自分の姿に、なんとも言えないものの哀れを感じるというか。

テスト

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Movable Type4.0にアップグレードしたのでテストしてみる。このブログももう1200エントリ近い。

とりあえず作業完了。でもこれ、全然軽くなってないんじゃないの?という気がしつつ。しばらく試してみます。

(追記)デザインいじってたらヘンな状態になってしまったのですが、時間切れなのでしばらく放置中。

Planet Earth日本では新聞の付録として配布、というわけにもいかず、普通にレコード屋さんで買ったプリンスの新譜。殿下のレコードは、21世紀になってからは毎作買ってるという訳でもなかったので久しぶりのような気がする。
音はもうばっちり。なんか80年代のプリンスのアルバムが2007年に生まれ変わったような感じで、きっちりポップに仕上がってる。iPodにも相性ぴったり。

なんというかこの人の音楽に対する神懸かりっぷりというか執念はもう本当に凄いと感服するしかない。きっと息をするように、ご飯を食べるように、音楽を作っていないと死んでしまうのだろう。

From the Corner to the BlockGalacticの新作、From the Corner to the Block。バンドに合わせてゲストMCがラップという曲がほとんど。ぶいぶいと重く唸りをあげるグルーブとキレのよいラップの垂れ流し状態で、かなり気持ちよい一枚。なんか適当に買ったCDにしては当たりだった気がする。
暑い暑いと言いながら、結局こんなに暑苦しい音楽を聴いているのだ。

日曜日。恵比寿でデイヴィッド・リンチのインランド・エンパイア

くらやみの中の3時間。

これ以上はないというくらい、リンチのやりたい放題な感じで延々と続く、異様な世界。「ワケが分からない」ことを追い求め、「謎」を解き明かしたいと集まってくるリンチ信者たち。

映画というものが何を表すものなのか、今まで多くの映画を見てきたが結局のところよくわからない。たあ、一つのあり方として「デイヴィッド・リンチの映画」という基準があるような気がする。それはすなわち、映画とは難解さと謎解きのイタチごっこであり、さまざまな仕掛けをちりばめられていて、その隠された意味が見えるような瞬間こそが最も美しいとする立場だ。(おそらくそれは文化的に成熟というか爛熟したような場所で育った人にしか楽しめない映画だろうが)

そしてそのくらやみの3時間が終わったとき、とってもすっきりとこの映画を見終わった僕がいた。なんか異様に「わかった」という気がしたのである。まあ解釈は人それぞれだとは思うけど。

以下は俺の解釈。

毎日かあさん4 出戻り編出戻ってきた鴨ちゃんとの最後の日々が描かれる「毎日かあさん」

こうやって商品として、漫画として「日常」が描かれる「毎日かあさん」のような作品で、「書かれていること」と同じくらいかそれ以上に大事なことは「書かれていないこと」だ。(素人が書くブログでもそうだと思う。)

鴨ちゃんの死は、そしてその前の半年間は、あまり多くの紙数を割いて書かれていない。だけど、その書かれていない(だけど家族4人で暮らしている)日々のちょっとした描写に、こぼれ落ちそうなコマの片隅に、コマとコマの間に、なんとなく彼の姿を感じてしまう。一緒に取材した旅に、鴨ちゃんのとった写真に、そして何より幸福そうな表紙の4人に、なんだか圧倒的なものを感じてしまって、泣くことすら忘れてしまいそうになる(結局きっちり泣いたけど)。人生はこのようにして祝福され、そして肯定される(こともあるんだね)。

土曜日。負け。あまりにも長く同じような光景を見過ぎたせいか、後半の最後の20分くらいはほとんど感情の起伏なし。まーねー、どうせ何も変わっていないとわかっていて見にきてんだしね。

最も愛される監督・原博実 — ヒロミズムという身を削ったギャグのような本が悲しいです。

とりあえず今の(もう随分前からのような気がするけど)東京の試合は、アイスを食べて当たり棒が出るような期待値で見に行くしかないのである。「当たり」の棒は滅多に出ない。出たときにやった!と思えればそれでよし。問題は

「アイスはたとえ当たりが出なくても、冷たくておいしい。」

ということである。

メガネ

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朝から照りつける太陽にやられまくり。

BSで、夏休みの1週間、NHK BS2の夜が「押井守」一色に染まる!なんてものを放送するもんだから、ついつい見てしまった。暑い真夏の夜に、押井守監督が自作を語る映像はなかなか色んな意味でクールだ。

個人的には「ビューティフル・ドリーマー」と劇場版パトレイバーの1作目が好き。あとNHKなのに「ニルスの不思議な旅」は放送せず、「ゼンダマン」は放送するという荒技に驚く。

megane3.gifまったくもってどうでもいい話だが、只野仁の変身前に似ていると話題の更新係さんは、うる星やつらのメガネにも似ていると思った。

デメキング 完結版あのとんでもない未完の傑作「デメキング」の完結版が・・?ということで早速買って読んでみた。

これは正確には「完結版」ではなくて、復刊とか再発と呼ばれる類いのもので、しかもタチの悪いことにラストの2ページが削られて新たに3ページが書き下ろされている。つまり正確には復刊とも呼べない。その3ページに一応の「オチ」があるので「完結版」と銘打っているらしいが、これならもとのまま「未完」でいいじゃないかというのが正直な感想である。(もしくは最初にオリジナル版の2ページをつけ、その後にアナザーバージョンとして今回の書き下ろしページがあれば良かったのでは?)企画をした人には大変申し訳ないが、怠惰なる天才に火をつけるような試みは失敗だったのではないだろうか?

オリジナル版はもう手に入りにくいのかもしれないので、今言ったような不満はあるにせよ、こうやってこの怪作が読めるようになったことは喜びたい。そしてまたいつかの日かデメキングが本当に暴れ出す日を待ちながら、毎日を過ごすことにしましょうか。

↓こんなイベントもあるみたい。
いましろたかし『デメキング 完結版』発売&増刷記念「デメキング☆オールナイト!!」

ゴーレム100 (未来の文学)お、Amazonでは「なか見!検索」やってるね。アルフレッド・ベスターのゴーレム100読了。何も言わず黙って読め、と偉そうに言いたくなるほどの脅威的な面白さ。SFとエロと暴力と衝動と人類と未来と言語実験と狂ったイラストとその他何もかもがぐちゃぐちゃに詰め込まれていて、山形浩生解説による「すべての読者にとってすべてのもの」という言葉が実にしっくりくる・・・というかこの狂った本に対して、こんな普通の言葉で語ることに異様なもどかしさを感じている。こちらのSUGEEEEEEEEEEE!!!「ゴーレム100」は超スゴ本くらい壊れて書いてみたいですよ、と思うくらい。

「虎よ、虎よ!」ももう一回読みなおそうか。読書というのは、色々なやり方がまだまだあるのだということに、気付かされる一冊でもある。

土曜日。ル・シネマでリトル・チルドレン。この映画館は上品なおじさんおばさんお嬢さんが多くて、いつもなんとなくはぐれもの気分なのだが、この映画を見たあの上品な人たちは何を思うのだろう?

まあそれはともかく、今のところ僕が今年見た映画の中ではベストかもしれない。

2時間17分の間、まったくダレることなく緊張感が続く。この映画で語られる物語の結末が気になるのはでなく、そこで起こっていることをただただ凝視してしまう。登場人物の誰かに感情移入して感動したりするのではなく、有閑の専業主婦/前科ありの変態/司法試験浪人主夫/元警官・・・といった登場人物の誰もが少しずつ「私」であるように思ってしまう。ケイト・ウィンスレットはまったくもって素晴らしいくらいに生々しい主婦を演じていて、その振る舞い一つ一つに集中してしまう。実にいやらしい。

結局のところ、この映画が何を描いているのかは不明だ。ただ、なんとなくムズムズするような感覚だけが残る。「子供のままでいる大人」という解釈もよくわからない。実は人はみな、自分が何をやりたいのかサッパリわかっていない・・というようなぶっちゃけ話なのかもしれない。

金曜日。渋谷O-nestで渚にて×豊田道倫×キセルのイベント。

<キセル>初めて聴いた。初めて見た。お兄ちゃんの方はサッカーの高原っぽくて、弟の方はホフディランのワタナベイビーみたいだと思った。リズムボックスの音とか、歌詞とか、何かに似ているようで、でもよく聴いてみると似ていないような音楽。後に出てきた豊田さんも言っていたけど、夏休みのうたが良かったです。

<豊田道倫>1ヶ月くらい前にもここで見たのだけど、この日も久下恵生さんとの最狂デュオ編成。ガリガリひかれるギターと唸るようなドラムの「このみ先生」とか衝撃的にかっこよかった。いつもの長いライブもいいが、こうやってぐわーっと1時間くらいに凝縮されるイベントもいいなあと思った。普段単独のライブには行かないような人(でも興味はあるような人)も来やすいし。

<渚にて>初めてライブを見た。(今「渚にて」で検索するとネヴィル・シュートよりも、その映画よりも、この「渚にて」が上なのね、すごいな。)さすがに前座も合わせると3バンド見続けた後で疲れてきたが、ここちよくゆらゆら聴くことが出来た。つくづく俺は男声と女声がこうやってからむバンドに弱いということがよく分かった。

終演後、渋谷で終電まで飲んで帰った。渋谷駅でも目黒駅でも、泥酔して嘔吐して倒れている人をみかけた。みんなつらそうだった。でもそのちょっと前までは楽しかったんだろうなと思う。

ビースティ・ボーイズのライブ終了後、後片付け、飯食ってビール飲んで、新宿行きの深夜バス乗り場まで歩く。かなり遠かったが、苗場行きバスに並ぶよりはマシかもしれない。久々の深夜バスだったが、苗場から東京というのはやはりそんなに大した距離ではなくて、1:10くらいに出発して4:30頃には着いた。しかしどういう規定があるのか知らないが、5:00になるまで車内で待たされたのは不可解だった。

日曜の朝の西新宿は、まだ暑くもなく、でもじめっとした湿度が感じられて、道ではカラスがゴミを漁っていた。家に帰ってリストバンドを外し、シャワーを浴びて、昼過ぎまで寝た。選挙に行って、買い物して、焼き肉食って、雨に降られながら家に着き、また寝た。

土曜日。バスに揺られて会場に着いたのは11:30を少し過ぎてしまっていた。バスの中で大学生たちが関西弁で話していた猥談が余りに卑猥で面白くって、笑いをこらえるのが大変だった。

<THE BIRD AND THE BEE>
これまたアメリカのバンドとは思えない程オシャレでかわいらしくてびっくりした。ボーカルの女の子はリトル・フィートのローウェル・ジョージの娘だと。

<湯川潮音>
でもってこっちは湯川トーベンさんの娘ときた。(これからますます誰々の2世ミュージシャンが出てくるんだろうなあ・・)ステージにあらわれた瞬間に「かわいいいい」という声が会場中から漏れたような気がした。これもヘブンっぽいゆるい癒しの時間。


<DUB AINU BAND>
これまた内田直之PAでぶちかます感じ。アイヌの伝統弦楽器と、ダブの融合。ヨーロッパツアーから帰ってきたばかりだそうで、確かにこれは色んなフェスに呼ばれるわと納得。あまりの気持ちよさに眠気を覚えたりもしつつ、最後は踊って喝采。とても良かった。

<G. LOVE & SPECIAL SAUCE>
その後は疲れたので(早い)、グリーンステージ後方で昼寝タイム。クーラ・シェーカーとかやってた。暗くなってきて、レッドマーキーに行ってG. LOVE。これはもう手練というか鉄板というか、クールな演奏にバシッとラップを決めて、まあ間違いなく受けるバンドだなあという感じ。

<IGGY & THE STOOGES>
イギー・ポップを見ようと思って早めにレッドマーキーを出たのだが、突如腹痛に見舞われトイレに並ぶことに。並んでる間にライブは始まっちゃって、グリーンステージから響く"I wanna be your dog"を聴きながら用を足しましたとさ。いやあ贅沢なのか惨めなのかよくわからん体験。ライブは"NO FUN"でイギーが観客を大量にステージにあげちゃって、もう前代未聞の大騒ぎに。終わった後に"オーケー、サンキュー!バイバイ!!"と冷静に客にステージから去るよう指示するイギーに爆笑した。しかもその後にまだ曲やるし。

<BEASTIE BOYS>
BEASTIE BOYSのアルバム、ほとんど持ってるくらい好きなはずなんだけど、なぜかライブは一度も行ったことがなかった。なので初めてのBEASTIE BOYS。

なんというか、前日のCUREがどうしても青春の影というか、負のイメージをまとうのと対照的に、ビースティはひたすら「遊び続ける人生」のイメージ。楽器持っても、ラップしても、ハードコアパンクやっても、ジャズファンクやっても、漫才しても、決めのポーズしても、とにかく全部「遊び」な感じで届く感じ。Mix Master Mikeの超絶ターンテーブルさばきも、なんかかるーくやってる感じだし、マニー・マークは自分のバンドの時とは大違いで終始大騒ぎというかキーボート弾く時間よりステージ上で暴れてる時間の方が長い。。

ビースティ・ボーイズのようになれたら最高かもしれない。お洒落な服を着て、かっこいい靴を履いて、スケボーやって、楽器を手に好きな音楽を演奏し、ラップで陽気に叫び、イケてる友達とつるみ、だけどマジで決めるとこはビシッと決め、だからみんなにバカにもされずむしろ尊敬されたり。でも自分自身が「遊び続ける」ことは結構難しかったりするので、人はこうやって一部の人に遊び続けてもらうことを望むのかもしれない。

01. MMM Intro
02. Super Disco Breakin'
03. Sure Shot
04. Triple Trouble
05. Shake Your Rump
06. Time For Livin'
07. Live At P.J.'s
08. B For My Name
09. Gratitude
10. Remote Control
11. Body Movin'
12. Pass The Mic
13. Time To Get Ill
14. Ch-Check It Out
15. Son Of Neckbone
16. Suco De Tangerina
17. Sabrosa
18. Off The Grid
19. Tough Guy
20. Egg Raid On Mojo
21. Root Down
22. No Sleep Till Brooklyn
23. 3 MC's & 1 DJ
24. So What'cha Want

Encore:
25. Intergalactic
26. Heart Attack Man
27. Sabotage