フリーダム・ライターズ

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日曜日に見た映画。フリーダム・ライターズ。もう明日で上映は終わってしまうみたいだけど。

僕は自分が教師の息子なせいか、いわゆる「教育」には大いなる嫌悪と愛の入り交じった込み入った感情を持っている。自分が最も関わりたくないのが「教育」だと昔は思っていたし、でもなぜかドラマの「金八先生」は、一種のファンタジーとして大好きだったりしたのだが、この映画は実話をもとにしたものだから始末が悪い。「金八」メソッドなんてテレビ用のファンタジーであり無効だとばっかり思っていたのに、この「フリーダム・ライターズ」メソッドは、桜中学よりも何十倍も荒廃した(なにしろみんなギャング予備軍だったり銃を持っていたり足に発信器つけてたりするんだもの)ウィルソン校で、本当に生徒たちを立派に育ててしまったというのだ。そんな「教育」が現代に成立するなんて。

この熱血先生のクラスに使われた方法論の一つである「日記」というのは、学校の現場では割とありきたりなツールだと思うんだけど、おそらくはそれが他の多くのクラスと違ったのは、このクラスの生徒たちは、身近な暴力、死、差別、人種対立、家庭崩壊・・・その他諸々のありとあらゆる「毒」を接種しすぎていたからだろうと思う。

つまり日記はありきたりなツールではなく、授業で使われる「アンネの日記」と同じく、「自分」の存在証明であり、解毒作用のあるツールとして機能したのだ。そしてブログもそうだが、「他者に読んでもらいたい」と思って書かれる日記には、ある種の自分プレゼン機能のようなものがあって、自分を外に向かって開くように作用する。つらすぎる現実は、書くことで冷静に対象化され、自分が本当に求めているもの(=ギャングになって死にたいわけじゃない)に気付かせる。

映画としては、これが「実話」じゃなかったらいささか都合良すぎる展開だと思えるのだが、実話なんだからしょうがないのだろう。主人公の旦那さんはちょっと可哀想。音楽はHIP HOPばっかりでかっこいい。

この成功はアメリカ中に広められようとしていて、フリーダム・ライターズ基金なんてものも設立されているそうだ。本当にこれが一人のカリスマ教師の成功潭になるか、汎用的なソリューションの発見だったのか・・・はこれから明らかになるのだろう。まあ「カリスマ教師になる方法」すらマニュアル化出来るのなら苦労はないんだろうけど。

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このページは、biwacovicが2007年8月23日 22:56に書いたブログ記事です。

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