book: 2004年10月アーカイブ

暇にまかせて読みかけだったこの本をイッキに読了。

ソフトウェア・デザイナーのマリア・デルカは、思いもよらぬ申し出を受けた。天才的人工生命研究者ランバートが考えだした人工宇宙=オートヴァース内に、ひとつの惑星全体と、さらには高い知能をもつ生命体に進化する原始有機体を設計してくれというのだ。だが、地球にあるすべてのコンピュータの計算能力をあわせても、走らせることさえできないプログラムを作る目的とは…?

ものを考えるということは随分と楽しい。なぜ?を突き詰めていくのはとても楽しい。
そしていつか「因果」から解放される時が来るかもしれない。多分イーガンは、「原因」と「結果」を超えた場所を論理的に見つけ出そうとしている。そして僕らは純粋に感情に流されるのだ。

おなかいっぱいです。

順列都市 (上)順列都市 (下)

残念なことにAmazonでは上下巻とも在庫切れ状態。

ケルベロス第五の首

最近本を読んでも集中力が続かなくて、途中で放り出してしまうことも珍しくないのだが、この本は夢中になって最後まで一気に読んだ。素晴らしい。文句なしの大傑作。文章の技巧、精緻な構成、そして想像力を最大限にかきたてる物語(つまりそれは決して「語られない」部分を思うことである)。

沢山のSFを読んだような気になっていても、こんな本(1972年発表)がまだまだ翻訳されずに転がっているんだから、ちゃんと謙虚にならなきゃな、と思う。

アーシュラ・K・ル・グィンに「我らのメルヴィルである」とまで言わしめた・・ということが全く大げさでなく理解出来る。ル・グィンほど優れたSFの読者は他にいないのだから、僕らはその言葉に素直に従うべきである。