book: 2005年6月アーカイブ
ディックのサンリオSF文庫絶版シリーズ(を創元SF文庫が出版)も残りわずか。というわけで、1月に出てたのに今頃読了したのが「ドクター・ブラッドマネー」。文庫本だけど1008円もする。でも安い安い。古本屋でサンリオのボロボロのを買ったら余裕で3000円以上ですよ。「怒りの神」とか買ったなあ。サンリオじゃないけど、バラードのヴァーミリオン・サンズなんていくらだったっけ?買ったけど覚えてない。
1981年、一組の夫婦が火星へ出発した。直後に核戦争が勃発、地球を回る衛星と化した植民ロケットからの放送のみが、人びとの情報のよりどころとなった。各地に点在するコミュニティーのひとつでは、かつて核実験に失敗し人びとの憎しみを集める物理学者、超能力をもつ肢体不自由者の修理工、双子の弟を体内に宿す少女らが暮らしていた・・・・
もうディックだったらなんでも面白いから批評に成りえないんだけど、やっぱりこれも面白い。どうして俺はPKDに、こんなに夢中になってしまうのか?その理由を書き出したら一週間以上かかるだろう。だけど一言で済ませることも出来る。それはこの世の中が分からなくて、不満があるからだ。じつに単純。


