book: 2005年10月アーカイブ
僕にとっては(そしておそらく多くのSFファンにとっても)、現代最高のSF作家であるイーガンの新作。読了。
この作家は決して同じところに安住しないということがよく分かった。「宇宙消失」「順列都市」「万物理論」と続いた長編も、どんどんと広げる風呂敷は大きくなっていったのだが、この「ディアスポラ」に至っては完全に暴走状態。「いちいち説明しませんよ」「わからんひと放っときますよ」ってな感じ。トランス状態に陥るほど難解な物理学/数学が展開され、宇宙が淡々と記述される。そして静かに生まれる感動。「あらゆる文学形式の中でSFだけが与えうる深い感動。そのもっとも純粋なかたちがここにある。」という帯は伊達じゃない。
そういえば素晴らしいタイミングでこのニュース。[謎の大爆発の瞬間とらえた ガンマ線バーストを観測]
2回目を読むなら参考にしてみよう。[ディアスポラ数理研]
このあとはネタばれアリ。
ディアスポラ/グレッグ・イーガンの続きを読む


