cinema: 2005年5月アーカイブ

月曜の夜に見た映画。キム・ギドクの2001年作品、「受取人不明」。韓流シネマフェスティバル、ということで1週間だけ上映しているのだが、他の作品はほとんど売切れてるのに堂々と空席アリ。まあこれは全く「韓流」とは異質だからしょうがないでしょう。

上のリンク先の投稿にあるように「根底に潜む意地の悪いユーモア」を楽しんだ。「衝撃的」とか「痛い」映画という見方も間違いではないが、それよりも息をのむようなカットとか、笑っていいのか微妙な場面を散りばめたヘンなストーリーにこそこの監督のおいしさがあるのではないだろうか?

片腕カンフー対空飛ぶギロチン

テレ東の深夜でやってた。

控えめに言っても面白い。B級映画をちょっと高みから見下ろして「面白いよね、これ」とか言うんじゃなくて、映画ってそもそもこうゆうもんだろう、みたいな感じになる。映画とは結局のところはエロか?芸術か?感情移入か?バイオレンスか?いや、普通にカンフーやろ、という感じがする。

ロックなんかでも最終的にカッコいいギタリストがぐいーんとギターを鳴らすのには誰もかなわないのと同じで、片腕ドラゴンはどれだけ卑怯だろうが、アチョーと拳を突き出せばそれは一つの「答え」なのだ。

みうらじゅん的映画祭。映画館ではユーロスペースで開催中。テレビではチャンネルNECOで放送中。

で、「大巨獣 ガッパ」を見て、激しくゆるーい気分になって癒された。東宝のゴジラ、大映のガメラ、大魔神・・・に対抗したらしい日活の「ガッパ」。見事カルト作品として残りましたとさ、という感じ。南海の土人から始まって、間抜けなガッパの造形に至るまで全てがB級。南海から来たガッパは熱海を破壊し、日光を破壊し、それから東京へ向かうというゆるーいコースを辿る。観光気分かよ。

後世に何が残って、どう面白がられるかなんて、ホント作り手には分からないことなんだな。

大巨獣 ガッパ

BS2で放送してたのを録画して見た。スタローン主演。ペレとアルディレスとボビー・ムーア。最後は笑いながら号泣。いやー今見てもやっぱり楽しい映画だ。ただ、実際にこの作品のモデルになった試合は、捕虜チームが全員処刑されるという悲劇だったらしい。

↓しかしなんちゅうジャケだ。。
勝利への脱出

明日は「リトルストライカー」("THERE'S ONLY ONE JIMMY GRIMBLE")を放送するみたい。これもおすすめです。
リトル・ストライカー

シネマメディアージュでインファナル・アフェア3 終極無間

退屈で眠くてどうしようかと思ったけど、香港スターと香港スターのファンの為の正当な香港映画だと思えば評価の仕方も違ってくるらしいです。まあ1と2を見た人は義務だと思ってみるしかないですね。最初の作品だけで必要にして十分な映画でした。「蛇足」とはこのこと。

クルシメさん/アトピー刑事

「恋する幼虫」の井口昇のDVD。自主映画として公開された出世作「クルシメさん」とあの「刑事祭り」で絶賛されたらしい?「アトピー刑事」、その他の作品が収録。

こぐま更新係も大ファンの新井亜樹さんが堪能出来る「クルシメさん」がやっぱり一番面白いのだが、好きな女の子を撮るためにグダグダとしゃべったりもがいたりする「わびしゃび」が気持ち悪くてすごい。もしも僕が友達に、こんな作品撮ったんだけど、と言って見せられたらきっと貶しただろうな、と思う。それがいつかインディーズとは言え多くの人に見られる映画監督になったんだから、人生とはやっぱり分からないものだ。

PTU

| | コメント(0) | トラックバック(0)

その多作っぷりから香港の三池崇史と称されるジョニー・トーの「PTU」をユーロスペースで。

チーマーにオヤジ狩りされて銃をなくした刑事、それを見つけてやろうとするPTU(警察機動部隊)、息子が殺されて怒り狂うマフィアのボス、CID(重犯罪特捜班)の美人女捜査官・・・タイムリミットの朝4時まで間、夜の香港を登場人物たちが走り回る・・・というよりウロウロと徘徊する。

インファナル・アフェアを押さえて香港の映画賞を獲ったらしいのだが、おそらくそれは全然スターが出てないから、監督/スタッフの技量を評価してのものだろう。ハズした笑いと、夜の街の映像。こういったかっこよさとダサさが同居する映画は好きだ。