cinema: 2005年7月アーカイブ
サッカーのことからは逃避したいので映画など。
シネマライズでおわらない物語 アビバの場合。

この映画は・・・何の為に作られたんだろうね。決して誰も幸せにしないし、現実から逃げさせてくれないし、もちろん感動して涙なんか流させてくれないし、お腹を抱えて笑わせてもくれない。共感は拒まれ、愛はどこにもなく、気持ちの悪い暖かさが周りを包む。
少女アビバを演じるのは、人種・年齢・性別すらも異なる8人の役者たち。40過ぎアビバ、ビッグでファットな黒人アビバ、激ブスアビバ、美少年?アビバなど、状況毎に役者が変わる。 なんだか童話のよう。そして他にも、気持ち悪さ、居心地悪さの固まりのような人物たちばかりが出ている。唯一幸せそうに見える中絶医師は、ガラス越しに見えるだけ。
「サンシャイン・ホーム」の皆どこか障害をもった子供たちの集団によると歌とダンスが最高だった。これほどの皮肉に満ちた笑顔は見たことがない。この善意の気持ち悪さは、余りにもこの世界の多くのことの暗喩になっていて、このシークエンスだけでもシリアスな映画1本とれる程なんだけど、まるでダウンタウンのコントのように描かれるだけ。
この映画を見て、ああ人生が豊かになったと思わないし、この監督は本当に天才だ!とも思わない。でも勿体つけた皮肉屋の、くだらない芸術ごっこには思えない。だからまたこの監督が映画を作ったら、見に行くと思う。そんな感じ。
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