cinema: 2005年12月アーカイブ

クリスマスに見た映画。BOB DYLAN "NO DIRECTION HOME"

210分(途中休憩アリ)のこの映像で明らかになるのは、ディランの圧倒的な「わからなさ」だけだ。周囲は彼のことがわからない。彼は自分の歌の意味がわからない。彼の歌を神の啓示のように僕らはただ受け止めるが、誰の解釈が正しいのか分からない。狂ったように彼の歌をカバーする多くのミュージシャンも同じだ。

第一部は「風に吹かれて」に代表される、プロテストソングのディラン。天才的なそのソングライティングと本能的な知性。そして第二部。ロックへの転向。フォークファンに”裏切り者”と誹られ、仲間や恋人に「商業主義に走った」「どこまで堕落すれば気が済むのか」と呆れられていく。完全にラリラリのツアー。ただ若きラリパッパの預言者に、誰もが魅了されている。バンドが集まり、スタジオで出された音には完全に魔法がかかっている。

ブートレッグシリーズにも収録されている有名な客席とのやりとり。
客からの「ユダ!」の声にI don't believe you.... You're A Liar...とうめきながら、カウントが刻まれる。そして雷に打たれたように、Like A Rolling Stoneのイントロが始まる。凄過ぎる。

追記:渋谷のシアターNで見たんだけど、ライブシーンがとても多いから、迫力のある音で聴けるであろう吉祥寺バウスシアターで見てみたかったな。

ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック

日曜日に見た映画。ジョニー・トーのブレイキング・ニュース。(渋谷ユーロスペース改めシアターN。確かに新しい映画館になってた。オープン祝いの花が沢山置いてあって落ちつかない。)

映画はとても良かった。