cinema: 2006年5月アーカイブ
久しぶりに東中野へ行った。
「ピンクで、ポレポレ。」なる企画で「R18 LOVE CINEMASHOWCASE VOL.1」開催中。ピンク映画二本立て。本日は「悶絶!!電車男」と「ヒモのひろし」。客席はなかなか盛況。こういう企画でもないと普通にかかってるピンク映画を見に行くことはなかなかないから、素直にありがたい。
「悶絶!!電車男」
「電車男」には何の興味もないのだが、その陳腐なシナリオをひねって、2ちゃんねらーの役割(=主人公の応援団)を成仏しきれない幽霊にしてみたら変な味わいになっていて面白かった。主人公よりも幽霊になぜか肩入れしてしまった。
「ヒモのひろし」
こちらは完全に好みの作品。ピンク映画には珍しく子供が出てくる。夏の河原で遊ぶシーンがとても美しい。ヒロイン(平沢里菜子)のクールな感じもいいし、ジャンベをポコポコ叩いて紡がれる音楽もいい。何も起きないような夏/いつも何かが起こっている夏。
こんな感じで、いつもふらっと映画を見に行きたい、と思っている。60分でその世界に浸れる。
日曜日に見た映画。玲玲(リンリン)の電影日記。
「ノスタルジックに綴られたある家族の物語」「中国版ニューシネマパラダイス」・・・という宣伝通りの内容だったら、おそらく見ても何も感じなかったかもしれないが、裏切られたというべきか、よくも悪くも飽きさせない脚本と演出だったので驚いた。まんまとちょっと泣きそうになったりもして。
これも先週の土曜日にハシゴして見た映画。グッドナイト&グッドラック。
「赤狩り」の時代に信念を貫くニュースキャスターたちの物語を、モノクロの映像、細部までこだわった時代考証、ナイスな音楽で描く。シンプルで無駄が無く、スタイリッシュに切り取られた90分間。ただの史実の映画化ではなく、世界が互いに恐怖を煽るような、まさに今の時代に向けて作られた映画。ジョージ・クルーニーはこれから先もどんどんいい映画を作るような気がする。
そして、これを単純にジャーナリストの勇気と勝利の物語だと思ってはいけない。おそらくこれは、テレビや新聞がマスに対して何かメッセージを伝えることの、巨大な徒労感についての物語でもあるのだ。
人々は、水が高いところから低いところへ流れるようにラクな方へ常に流され、いつも「みんながそうだと思うもの」にビクビク怯えながら生きている。たまにそういった世界への反逆が喝采を浴びることはあっても、いつかそれも巨大な同化の波に飲まれていく。エド・マローは最後に勝ったのだろうか?煙草のけむりの中の、クールな表情からは何も読み取れない。僕には、彼が全てを賭けて守ろうとした「大衆」に対して最後には幻滅し、どうせみんなが見たいのは娯楽の為だけのテレビなんだろ・・・とため息をついている姿が見えるような気がする。
土曜日に見た映画。ジム・ジャームッシュのブロークン・フラワーズ。
ビル・マーレイはフレッド・ペリーのジャージ姿は情けないんだがギリギリしゃれてるんだかよくわからないが、ジャケットをちゃんと着てサングラスをするとそれなりに女たらしな風情があって、同時に5人の女とつきあってたなんていう妄想炸裂ファンタジーにもなんとなく馴染んでしまった。いいなあ。
新しい場所に移転したユーロスペースに初めて行った。「夜よ、こんにちは」。
1978年の「赤い旅団」によるモロ元首相誘拐暗殺事件を描いた映画。我ながら革命とかテロとか、こんな映画ばかり見てるってのもね・・・と思うが。

