cinema: 2006年6月アーカイブ
アミューズCQNでかもめ食堂を見た。
評判がすこぶる良いのも納得の、とても良い映画でした。
驚くべきことに、ほとんどの映画と違ってこの映画はあまり「人」を描いていない。その人がどうしてこんな風に生きているのか、どうしてこんな行動をするのか、何を感じているのか、そういった多くの「理由」や「原因」はほとんど語られない。ただ「経過」だけが描写され、「結果」にもさして興味がないように思える。ほとんど客のいない食堂の風景と、コーヒーをいれたり、ものを作っては食べることの繰返し。みんなが大声で、「私は寂しい」「私は孤独だ」「私は理解されたい」と叫び合っていたり、暑苦しいほどに人との「関わり」こそが人生の至上命題であると机をどーんと叩くような映画からすると、脱臼してしまうほどにすこんと力が抜けている映画である。ごはんを食べていれば、人間はふつうに生きて行ける。
ただ人が、おにぎりを食べているだけで感動するなんて、「千と千尋」以来である。
東中野でピンク映画。「R18 LOVE CINEMASHOWCASE VOL.1」。最終プログラムの2本も見たので感想など。「痙攣」と「言い出しかねて」。まるでフランス映画のような雰囲気のあるタイトルに偽りなく、どちらも良い映画だった。
またも東中野の続きを読む

