football: 2005年2月アーカイブ

いい天気だったけど、寒い一日だった。

味の素スタジアムでプレシーズンマッチ。FC東京0-1川崎フロンターレ。見所の少ない低調な内容でテンションは下がりまくり。ダニーロは早い時間から消えまくり。1ボランチがどーしたとか、連携が未成熟とか、約束事が少ないとか、そんなことをいくら言ったって、来週の土曜にはもう開幕なのだ。ああ。

来週はナイトゲームなのだ。花見にはまだ早いけど、春は近いと思わせるようなゲームを望む。

帰宅してテレビをつけたら、安英学が報道ステーションに出ていた。この選手はとてもいい話し方をする。いい選手だと思うし、人気ももっと出るだろうと思う。だけど最悪だったのは「"北"朝鮮」と連呼する(まあ仕方ないかもしれないが、彼らが祖国のことをそうは呼ばないだろう)古館や、「日本が勝ったのは選手層が厚かったから!」と偉そうに語る福田正博のゲストを貶めるような醜い言葉だった。だけど安英学はとても紳士的に、そして冷静にこの数ヶ月の騒ぎを語っていた。そして彼は日本のメディアに対して、ちゃんと自分と自分のチームのことを言葉にして語らなければならない、という責任感を持ってるんだろう。

次に戦う時には、日本代表は昨日のような相手をナメたような試合をしないで欲しいものだと思った。

昨日の試合の後、日本の選手に真っ先に握手を求めていたのは彼だった。僕はその光景を見ることが出来ただけでも、埼玉まで行って良かったな、と今になって思う。

大学生時代の彼は中田英寿のホームページの掲示板に書き込みしたことがあるそうだ。
「中田選手がんばれ。安英学」。

安英學 Official Web site

目の前で起こったことは、1年前と同じだった。あの時はバックスタンドの指定席、今日はアウェー側ゴール裏指定席という違いはあったけれど、ロスタイムに入ってから、まるで「神風」のようなまぐれゴール(というかGKが・・)で勝利。最終予選は内容より結果、何が起こるか分からないのが最終予選、絶対に負けられない戦い・・・多くの言葉を費やして語る人がいるだろうが、僕にはほっとする以外何も届くものがなく、勝利した後に抱き合って歓喜の声をあげる人や、嬌声をあげてフラッシュがたかれる光景にただただ大きな違和感を感じるばかり。

加地は安英学と対面で勝負・・・なんて思ってたら全然違った(安は中盤の底にいた)。それ以外の選手も、強烈な印象を残す選手はおらず、チームとしては好チームなんだろうけど、日本代表はもっと点をとりに行けただろうと思う。選手は早い時間の得点でちょっと落ち着き過ぎた。そしてニアを抜かれての同点ゴールは、相手チームにかなりの勇気を与えた。

後ろの席に大騒ぎのウザイ大バカ3人組がいたので非常に不快だったのだけど、最後の15分くらいは、本当に集中してサッカーを見たように思う。中村俊輔は流石だった。ロスタイム。ほぼオマーンと一騎討ちだった1次予選に比べれば、引き分けに終わるダメージはまだマシ、でも精神的にはいきなり最悪のスタートになっちゃうな・・・とある程度の覚悟をした。そして・・・。

ああ、遠い埼玉から帰宅。そして、アウェーのイラン戦では結構いい試合をするんじゃないかな、と根拠もなく思う。

[初戦の相手・北朝鮮を見学する]
(前略)昨今の報道に関しては「サッカーにかこつけて」ただ北朝鮮に欲情しているだけのように、私には思えてならないのである。

確かにメディアは大騒ぎ中。そして騒がれようが騒がれまいが、試合は始まりそして90分と少しが過ぎれば終わるのだ。僕は「サッカーは政治とは別」といった空疎な言葉よりも、これ以上ないほどの真剣さでもって繰り広げられる90分間の球蹴りゲームを目撃し、そしてブーイングではなく呪いのような悪意を持つ人がいるならそのことを考えたいと思う。

監督や脚本家の思想に受け身にならざるを得ない映画とは異なり、われわれが日常的に接している「サッカー」とは、「勝つか、負けるか」という現実そのものであり、現実から何かを得るには、観戦者は常に能動的でなければならない。

映画のことを「受け身にならざるを得ない」とは、なんとも悲しい無理解だとは思うが、後段はその通りだろうと思う。
明日、急遽行けなくなったさる方の好意によりチケットを入手したので、埼玉スタジアムに行くことになった。加地は、おそらくは対面するであろう安英学を抜いて、クロス風のサイドチェンジを上げることが出来るだろうか?なんてことを想像しながらスタジアムに向かいたい。