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ジャケ
呑み快(のみかい)
定 価:1,500(税込)
発売日:2005年12月10日
品 番:KGRC-10003

収録曲目
1. Introduction
2. 街に明かり灯る頃
3. 朝目が覚めて
4. キノコ
5. Interlude
6. Stealin'
7. ヒミツ
8. 二人のメロディ
9. ミニーは姉ちゃん
←こぐまレコードから一年ぶりの新譜が出ます
屋根があろうとなかろうと、いかなる場所でも演奏可能という全天候型高機能ジャグバンド・呑み快というバンドの、同名タイトルのCDでございます。洗濯板、たらい、ギター、バンジョー、マンドリン、ハープ、アコーディオン、カズーなどといった多種にわたる楽器および日用品をひっさげて、ブルース、フォーク、R&B、ジャズ、その他諸々かき混ぜて醸成させた珠玉のサウンドは、一度聴くなり耳を澄ますより先に咽が鳴ってしまい、禁酒中の人間には拷問のような酒香を漂わせると言う・・・正直、自分が何を言っているかよくわからないのですが、要するに文章を書きながらも酔ってしまいそうな、そんな音楽なのです。

(写真上)音だけで道行く人々を酩酊させる実験に励むメンバーたち
そんな危険なバンドのCDが、こぐまレコードから発売されることになりました。ひとえにジャグバンドと申しますがコレ、簡素な楽器で心浮き立つ音楽を奏でるにはかなり演奏力と素養がなければ成立しないものであります。酔ったフリして巧みにリスナーをかどかわす所作は、さながら映画『酔拳』におけるジャッキー・チェンの師匠のようでもあります。正直、自分が何を言っているかよくわからないのですが、CDを紹介している人間すら酔わせる効力があるということであります。なにはともあれ、あなたにも是非聴いて欲しい。速やかに酩酊していただけると信じております。
下戸の私が言うのですから、間違いないです。

現在当サイト直販可能、毎度お世話になっておりますインディー音源流通会社・(株)bridge様のカタログからもご購入いただけます。その他、皆様のお近くのCD店鋪でもご注文いただけます。

プロフィールなどはこのページの下部にあります、ぜひご一読を。

【呑み快とは】
 2001年末頃のこと、早稲田大学の某音楽サークルにて誰かが「酒を呑むためのバンドやりてえな・・」と呟いたのがそもそもの始まりとか。(当時のメンバーは加藤ともひろ、矢川、尾形、若井、トミの五名)それ以外に特にコンセプトらしいコンセプトもなかったが、スタジオ代=飲み代ということで、野外でも練習が出来るジャグバンドとなった。(ジャグバンドとは、1900年代初頭、貧しかった黒人が洗濯板、瓶、たらいなど身近にある生活用品を楽器に代用して組んだバンドスタイル。瓶(=ジャグ)を吹いてチューバのような音を出す。)メンバーは基本的にはただの酔っ払いである為、これといった諍いも起こらず、極めて順調にバンド練習という名の飲み会は続いた。
 以降、呑みながら練習しているうちに、酔った勢いで駅前路上演奏がはじまる。(途中、バンジョーを強引に売りつけられたことをきっかけに同じ音楽サークル出身のあづさが加入)JR中野駅を拠点に主に酔っ払いと路上生活系の近隣住民に好評をはくし、現在に至っている。(使用楽器:ジャグ、洗濯板、たらい、ギター、バンジョー、マンドリン、ハープ、アコーディオン、カズー)

【初アルバム『呑み快』について】
そんな彼らが、何を思ったかCDを作ってしまった。そもそも録音機材の使い方とかわかってんのか?という周囲の不安をよそに、着々と録音は進み、出来上がったのはなぜか珠玉の名曲集。/洗濯しない洗濯板、酒の入っていない酒瓶が、Pro Toolsとカット&ペーストが席捲する音楽業界に徒手空拳の戦いを挑むような作品になったかどうかはともかく、呑める人も呑めない人も、皆が適当な感じでいい塩梅になってしまうような空気を震わす音をパッケージすることに成功した稀有な例となった。「こぐまレコード」のレーベル第3弾となるこのCD、是非多くの方に試し呑みして頂きたい。/文責:ビワコビッチ(こぐまレコード)