ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとニール・ヤングが一緒に入っているようなオムニバスを作りたいのでひとつよろしくというこぐまレコード主宰者の曖昧な要求を、見事に曲解した10アーティストによるオムニバス・シリーズ第一弾。携帯電話で動画が送れる時代のフォーク・ロック、ほとばしる妄想に演奏が追いつかない文系R&B。
犬の忠義についていけず猫の利己主義にはなじめない、鳥のような羽もないが豚のような生活はごめんだ、とぼんやり思いながら、こつこつ活動していた東京都内のこぐま達を集めてオムニバス・シリーズを製作していくことになりました。ささやかに、かつしつこく継続していく所存ですので、お気にかけていただければ幸いです。
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1. こぐまレコードのテーマ (こぐま更新係)
2. 大きな声で歌わないで (PUNKCHILL)
3. アラスカ (PUNKCHILL)
4. ラルフ (summerbabe)
5. まぼろし (summerbabe)
6. K.O.G.U.M.A. (EXILE ON OUME ST.)
7. 傘と僕 (RODEO STAR)
8. 君のところへ (RODEO STAR)
9. 笑えないパロディはもう *home demo version (RODEO STAR)
10. マー (こぐマーズ)
11. Our Blue (中村まり)
12. Complicated (中村まり)
13. 雪の降る日に (イトーバンド)
14. 継続 (イトーバンド)
15. Wonder (Koji Sawano / Rec,Mix,Manipulation:Kohsuke Nakamura)
16. Boys Don't Cry Girls Don't Cry (KOGUMA HENDRIX)
【こぐま更新係】
記念すべきオープニング一曲目は、こぐまレコードの運営者のひとり・こぐま更新係さんという、音楽と領収書を集めるのが生き甲斐という、寂しいお兄さんによる楽しい弾き語りナンバーです。こぐま更新係さんは当サイトの
WHAT'S NEWというページで日夜ふしぎなおことばを垂れ流しているので、興味のあるかたはご一読ください。
【PUNKCHILL】
2曲目と3曲目は、PUNKCHILLという微熱お姉さん三人組のバンドです。パステルズやヴェルヴェット・アンダーグラウンドを目指して奏でられた曲のかずかずは、控えめに言って本家と並ぶ出来であります。もやもやした気持ちを抱えたボーイやガールたちは、PUNKCHILLを聴いてもっともやもやしよう。モーリン・タッカーが三人いたらこんなバンドになるのでは?と思わせる、ふしぎなスキルで人々を魅了するライブも必見です、こちらも情報ありしだい掲載いたします。こぐまレコードが万難を排して皆様にお勧めする彼女達の愉快な文章も読めるHPは→
[こちら]
【summerbabe】
4曲目と5曲目は、こぐまレコードの主宰者・
ビワコビッチさんという、琵琶湖のほとりで生まれたサッカーおたくの一人ユニットです。器用なミュージシャンを蛇蝎のごとく嫌う彼の不器用なサウンドは、淡水湖面のようなふしぎな色合いを見せながら、ゆるやかにかつ確実に日々を更新していくっていうか、えーと、まあなんというかそんな感じです。summerbabeは季節によって音楽性がいちぢるしく異なるので、興味のあるかたは季節の変わり目などに注目されるとよいかもしれません。
【EXILE ON OUME ST.】
青梅街道で車にはねられそうになった人たちが集まってできたバンドだそうです。
【RODEO STAR】
日本のウッドストック・荻窪界隈で、THE BANDやGRAM PARSONSに憧れるすてきなお兄さん達が数年前に結成したバンドです。ラスト・ワルツのごとく豊潤な音楽性をたたえんと、わりかしエネルギッシュに演奏する彼ら、興味のあるかたはレアなレコードを手みやげに話し掛けてみると盛り上がるかもしれません。メンバーの出自はバラバラで、ガレージパンクバンド「BEAT CARAVAN」のドラム・MATT兄さんがピアノを奏で、Koji Sawano君がベースを弾き、「イトーバンド」のドラマーであるカ・マータ氏がドラムを叩き、「KOGUMA HENDRIX」のこぐまヘンドリックスさんがギターを弾いています。たまに凄まじいキー変更を敢行して弦楽器演奏者をお鍛えになるリーダーのMATT兄さんですが、なにげに作曲能力の高いことでひょうばんです。
【こぐマーズ】
六本木ヒルズが何だ、と憤っているおじさんが集まってできたバンドだそうです。
【中村まり】
西武新宿線のジョニ・ミッチェル、中村まりさんも二曲参加。昨年のこぐまレコードのイベントで披露した真摯なサウンドで、多くの人々を惹き付けました。豊かな歌唱力および演奏力の高さはこぐま界隈でも随一、ひかえめな性格もまたこぐま界隈でも随一であるという噂です。そのイベントでも販売してました彼女のオリジナルCDも本人から直接入手できるそうなので、こちらもいずれご紹介いたします。今回収録した「Our Blue」という曲は、当CDが初お披露目・ぴちぴちの新曲です。
【イトーバンド】
当CD参加アーティストの中ではもっとも活動歴の長いバンド。どういうタイプの音楽なの?とメンバーに聴くと、ものすごく長いあいだ考えたのちに「に、日本のロックですかねえ」と答えるという、不思議な間合いで活動を続けるバンド。練習時間にメンバー全員がそろうことがまれだというバンド。それはともかく一曲一曲吟味して仕上げる根気の強さはなかなかのバンドである。今回提供してくれた二曲もじっくりことこと煮込んで録音、デモテープから格段に良くなった入魂の作品と相成りました、ピース。
【Koji Sawano / Rec,Mix,Manipulation:Kohsuke Nakamura】
眼鏡系ベーシスト・Koji Sawano君が、Kohsuke Nakamura氏のホーム・スタジオにギターを持ち込み、一泊二日の集中レコーディングで完成させたという大作。CDの終わりに相応しいチル・アウトなムードに、全国の文系女子および眼鏡男子好きの女子は、白昼の妄想にふけろう!キャーッ(ティー・カップを噛み割りながら)/「いやあ最近忙しいんで」などと言いながらも貴重な週末を潰して当CDに参加してくれたKoji Sawano君はさまざなバンドのベーシストとして、敏腕エンジニアのKohsuke Nakamura氏は海外でも評判の
深海レコードという、こぐまレコードとは比べ物にならない立派なレーベルの運営者・音楽家として、それぞれ活躍中です。
【KOGUMA HENDRIX】
これでおわりだとおもったら大間違いだ!と一番最後に割り込んできたのがKOGUMA HENDRIX。ステージ上で「アズスーンアズポッシブル」などと得意の英語を披露するなど、ふしぎなパフォーマンスで知られるバンド。ずうずうしい態度とはうらはらに、エンディングをしんみりと締めていただきました。